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13/11/11

大学時代TOEIC300点台だった自分が金髪美女と付き合いたくて英語を学び始め、結果ロンドンで仕事できるレベルに至ったそのプロセス5

Image by Olia Gozha

どこの大学院に進学するのか?これは難題であった。まず第1のスクリーニングとして置いたのが日本人がいない所、行かない所、なんでそこ?って思う所。


誰もが価値を見出すところであれば他の人に任せればいいし、誰も価値を感じないところに意味を見出し、没頭する方が自分らしいなと思ったからである。


個人の思考、物事の捉え方はその人のいままでの経験に因るところが大きいように感じる。つまり、経験がユニークであり他者と差別化されていればいるほどその人の持つアイディア、視点もそれに伴ってユニークになり希少価値が出ると考えていた。そこにこそ他者との代替不可能性が生まれ、自らのアイデンティティの源泉がある。なので迷わず上記点を第1スクリーニングの要件としてリサーチを開始した。


ということでこの第一スクリーニングで絞り出た国が

・南アフリカ

・ポルトガル

・メキシコ

・インド

・ブラジル

であった。


金髪美女が多そうな国を第1スクリーニングの要件にしようかとも思いイギリス、アメリカも一時考えたが、わざわざ勉強のために訪問しなくても、仕事を始めればそんな国いくらでも行くことになるだろうからここではいいかなということでスルー。大学院を卒業すればそんなチャンスはいくらでもあると思った。


そこから各国にあるスクールにメールを送り、入学に必要なTOEFL、GMATの点数や必要書類の確認を行った。

・TOEFL90点程

・GMAT足切りなし

・エッセイ(WHY this school? Your experience? What would you do after graduating?等基本的な質問ながらレベルの高い回答が求められる)

・推薦状2名から

が相場でトップ校となれば求められるレベルも上がっていく。


ここで多くの方が知らないのが日本人は各スクールが設ける足切りレベルを満たせなくても合格をもらえるケースがある、ということである。もちろんトップ校ともなれば話は別だがそうではない限りかなりの確率で日本人は歓迎され、要件を満たしていなくてもアプライしてほしいと言われる。その理由としては


・アジア人は語学は苦手だが、欧米人に比べ数理分析が得意でありその点をスクールは把握している


・ビジネススクールは基本的に教えてもらう場所ではなく、議論で有意義な意見を提供し多角的な分析を行い結論見出すその過程で自ら学びを得る場所である。なので様々な意見が出るようダイバーシティを重視しており、実際マイノリティ奨学金なるものを設けているところもある。これは毎年入学者が少ない国、地域からのアプライについては授業料の一部を還付するといったものである。日本なんかは内向き志向で応募者が少ないのでマイノリティ奨学金を応募できるケースが多く。


・スクールではケースというものを扱う。これはある企業の背景的情報をまとめた30ページ弱の資料であり、その情報から自分が経営者であったらどうするのか?なぜそうするのか?を授業では問われる。そのケースでは日本企業を取り扱うことも多く、その際に意見を求めることができるご意見番的な存在が必要だという側面もあるように感じる。


・日本にいると日本がどれだけユニークで変わった国か見えないことが多いが、他国の人間からしたら日本人を変態ストイック野郎だと思ってるケースが多い。例えば、

 ・おむつ人口が子供より老人が多い唯一の国

 ・日本のテレビCMの謎さ (http://www.youtube.com/watch?v=giGAEe3_Ft0)

 ・アイドル文化/オタク文化 (AKBの誰かが坊主にしたことを海外のメディアが取扱          い、周囲からなぜそんなことが起こるのか意見を求められた)

 ・妙な便利商品 (探すのが面倒なので各自でお願いします)

世界第3位の経済大国を科学したい諸外国の人々がこれら日本に存在する謎の事象について日本人に論理的意見を求めたがるので、これも一因ではと個人的には思っている。


つまり、日本人はかなりの程度優遇されており行きたいスクールがあれば各自直接連絡を取り、確認してみることをおすすめする。


ある程度行きたいスクールが見えてきて、あとは要件を満たすだけとなった。ここから長くつらい日々が始まったのである。それでもどうしても金髪美女ゲットという自分の想いに邁進できない当時の環境を変えるため、そして私を待つ金髪美女を幸せにするため、私はやらねばならなかった。

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