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13/11/23

偏差値30台から、4年浪人して獣医学科に入学した話 第21回

Image by Olia Gozha

いよいよ、2次試験

2次試験の受験先は「山口大学」「鳥取大学」にしました。

どちらも受験科目がほぼ同じだったのですんなり決まりました。宮崎大学にも獣医学科がありますが、この年から受験科目が大きく変わりました。小論文が入りました。文章を書くのは昔から嫌いでなかったので、どうしよう。。。。と思いましたが、確実性にかけました。

受験日程は、鳥取大学が先でした。

これを失敗すると、ものすごくプレッシャーだなぁ。。。

鳥取大学の受験科目は、「数学」「英語」でした。理系なのに、獣医学科なのに理科の指定がありませんでした。これがまた不気味でした。

山口大学の受験科目は、「数学」「理科(生物・化学からどちらか選択)」でした。

鳥取大学は。。。寒かった

鳥取大学の受験が先だったのですが、ちょうど餘部鉄橋(あまるべ鉄橋)という長い鉄橋をJRで通ります。

少し前に、この鉄橋から列車が落ちるという事故がありまして、正直こわかった。。。。

事故の影響もあって、徐行運転するのでいつまでたっても鉄橋を渡りきらず、緊張が走りました。。

鳥取駅に無事着いて、改札を出たら異常に寒く、空がどんより。。。日本海側だからなぁ。しかも、雪が結構ひどかったのです。

さぁ~~~~む~~~~~~

風が吹くと半端なく寒くて、厚着してきてよかった!と思うほど寒かったのです。

試験会場の鳥取大学を確認し、スーパーへよって翌日の分までの食料を確保し予約していたビジネスホテルへ直行しました。

他府県に行って受験することを「遠征」と呼んでいましたが、遠征先で外食することはめったにありませんでした。

一度、緊張からおなかを壊し試験時間中、腹痛とも戦う。。。というとほほな事が起きたからです。

下見に行って、名物ラーメンを食べて腹痛を起こしたり。。。。とにかく緊張に弱かったのです。この名物ラーメン、なんでもない日にまた行きましたが、何事もなかった。。

本当に、緊張に弱かったのです。

試験当日  気分は戦闘モード

緊張に弱かったのですが、この日は一味もふた味も違いました。

暗示を掛けるように、「私が落ちればみんなも落ちる」「私に勝てる人なんていない」

朝から、何回繰り返したか。。結局は崖っぷちの四面楚歌でした。

誰も助けてくれる人なんかいない。自分と自分の努力にしか頼れない。

運には掛けていませんでした。運に掛けると不確実といいますか、あくまでも確実でいたかったのだと思います。


試験会場に着き、場慣れしたラスボスのように振舞っていました。でも、心の中には震えている自分もいました。


受験番号を確認すると30人定員に500人近くの受験生が来ていました。つまり、競争率が17倍でした。気合を入れるしかない。1点落としたらきっと不合格だな。。。

教室に入ると、空気がとんがっていました。おどおどしている人、職人みたいになっている受験生。眺めながら、こんなことを思い出しました。

「採点教官に最高のラブレターを書け。」

予備校に行っていたときに先生から言われた言葉でした。


今年で最後、最高の解答を書こう。人生最後の2次試験が始まりました。

zebra zone って何だ?

傾向と対策はばっちり組んでいたので、今年に限って傾向が変わらない限り数学は問題はありませんでした。

1時間目は数学で4問出題され、そつなくこなしました。ありがたいことに大好きな問題ばかりが出ました。

猛ダッシュで解答し、体力温存のために試験時間の後半は寝ていました。周りの受験生にしてみれば、こんなにイライラする受験生はいなかったでしょう。

当の本人は、必死だったのです。

次の時間にどれだけ体力を残すか?????それは、大問題でした。


2時間目は英語でした。

順調に解き、英文和訳問題で人生で初めて見る単語に遭遇しました。

zebra zone

ゼブラはシマウマ、zoneはエリアとか特定の場所だから。。。。

横断歩道か?

と思いましたが、その英文中にヒントがありませんでした。でも、横断歩道にしないと文のつじつまが合わないので、賭けで横断歩道で長文和訳しました。


しっかり見直し、もうこれ以上はできない、そんな解答を書きあげました。

あんなに完璧な解答は書いたことがなかったと思います。

4年にわたる浪人生活の集大成でした。

この集中力が本命の山口大学でも発揮できることをひたすら祈りました。



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