大学1年の春休みの少し前、
大学生活ってこんなんだっけ?とか、
受験もしてないは私は、ちょっと周りの子より劣っている、とか、
よくわからないけど考えていた。

たぶん、だからだと思う。
大学の通学路でもらったビラにとても惹かれた。
【春の議員インターンシップ、募集中】
なんとなく、面白そうだと思った。
とりあえず、説明会に申し込んで参加してみた。
大学で友達と違う行動を1人でしたのは、初めてだったと思う。
日本人に帰化された議員さんが、ゲストでいらっしゃっていた。
とてもとても、新しい世界がそこにはあった。
テレビで見る、なんか嘘ついてそうで、黒々しそうな政治家とは、違っていた。
もう少し議員さんを見てみようと思って、議員インターンシップに参加してみた。
希望したのは下宿先から近くて、
すごーく小さい頃住んでいた市の議員さん。
議員になりたてで、
『一緒に勉強していきましょう』という言葉が率直で
政治のことを何も知らない私でも、受け入れていただけそうな気がした。
実際のその議員さんは、ともやさんは、
飾らず、謙虚に、ありのままの議員さんとしての姿を見せてくださった。
『何故議員をしてるのですか?』という問いかけに、
『明日死んでも後悔したくないから』と、答えて下さったことが、心に残った。
政治は、どこにあるんだろうと思った時に、
自分を取り巻く環境の、そこかしこにあることに気づき
自分が思っていた以上に、自分がその恩恵を受けていたことに気付かされた。
そんなことを思っているうちに、
私も何か世の中に良い影響を及ぼす生き方がしたいと思った。
10年経った今でも、ともやさんは私の素敵なお兄さんで、
今では市議会議員から県議会議員になられて、
より活躍の場を広くされている。
そして、その根底には
『明日死んでも後悔したくない』っていう気持ちがあるんだと思う。
明日からの日本も大丈夫、と思えるのは、
私にもそういう生き方がある、と思えるのは、
そんな素敵な議員さんに、大学1年の春、出逢えたからだと思う。

