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13/10/13

今の自分は開業獣医師、高校時代は授業聞かずに茶道ばかり

Image by Olia Gozha

高校生活=茶道部 部長

高校時代は茶道で明け暮れた。

茶道部に入るきっかけは「バトミントン部」の入部希望者が多く抽選に落ちたから。。。。

「仕方がない。お菓子が食べられるから、茶道部にしよう。」

その程度のありがちなものだった。

初顔合わせのとき、たいそうな先生がお見えになった。

そして、「裏千家家元のご子息が高校生の時茶道部がないのを嘆き設立した」と聞いた。

そして、当然教えてくださる先生はお家元直属の裏千家でも重役クラス(わかりやすく言いますと。。)の先生であることを知った。

練習から良いものを使うべきとのことで、練習用のお茶碗は20万円ときかされた。

 

どへぇ~~~~~~~~

 

想像以上にたいそうだった。


授業はちんぷんかんぷん

授業は高2までに3年分をやるということで、はっきり言ってハイスピードだった。

ついていきたいのに、全然分からない。

しかも、駿台予備校の高校クラスに行っていたので、

こっちはさらに分からない。

分かんないだらけで、落ちこぼれてしまった。

世界史はカタカナが多くてごちゃごちゃになるし、歴史は年号と相性が悪かった。

語呂合わせの本がないと年号は壊滅状態だった。

しょせん社会の選択は地理と倫理・政経と決めていたので、聞く耳を持っていなかった。

つまり「世界史の時間」=「化学の時間」だった。


理系だったので、モル濃度だのアボガドロ数だのが分からないとまずいのに、頭が痛い原因にしかならなかった。

最初は、こそこそやってたけど有機化学になるとテキストが大きく隠すのが大変になったので、最終的に机の上に出していた。

「だいじょうぶか~?」

と、先生にいつも聞かれたけど、「大丈夫で~す」とお決まりの返事だった。

 

学校のテストと模擬テスト、予備校の小テストに模擬テスト。。。。。

落ちこぼれにはきつかった。わからないところが上書き保存になって、最初のつまずきは何だったのか?それすらもわからなくなってしまった。

平均点の半分が赤点。その半分が青点。

赤点はおろか青点もけっこうあった。

もちろん成績は下から数えた方が確実に早かった。

でも、夢は獣医師だった。

夢を見るのは自由だし。。。

 夢は見たけど、もちろん現実も見ていた。

私が受験のころは「偏差値の高さ=いい大学に行く=いい会社に入る=幸福」の図式がきっちりひかれていた。

青点取ってるくらいだから、偏差値は低い。でも、夢は高い。本当に夢と現実のバランスは悪すぎた。

予備校の先生からも、「獣医は何年やっても無理。たとえ浪人しても無理。農学部でいいなら、農芸化学のほうがまだ現実味がある。」と常に言われる。ちょうど、バイオテクノロジーが大流行りだった。

「遺伝子組み換えも悪くはないけど、遺伝子いじくって新しい命作ってもなぁ~」

位のイメージしかバイテクには持っていなかったので、

「やっぱり獣医です。」

としか言わなかった。

でも点数も偏差値もさっぱりだった。頑張り甲斐はまったくなかったし、このころはまさか4浪するなんて想定外だった。


尽きぬことのない努力や諦めない気持ちはいつか必ず結果に結び付くんだ。


根拠のない自信だけが私を前へ進めていた。その当時は結果なんて重要視していなかった。

ひたすら、夢を見る。夢を見続けたら叶うに違いないとバカみたいに思っていた。

私の中には私の夢を食べ続けるバクは幸いなことに1匹もいなかったんだと思う。



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