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14/1/5

「ルームシェアを始める上で大変だった3つの事」外国人もいて超大変!男4人のルームシェア

Image by Olia Gozha

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otakuチャールズ:

アニオタなアメリカ人。「お金貸して」が口癖のアル中。缶のゴミのピラミッドを作るのが好き。マジで掃除は世界の悪だと思っている。smileこーたと同居してた。

smileコータ:

笑顔で毒を沢山吐く。ブラック企業に勤めてる。言う事はブラックだし、勤務先もブラックだし、黒人だったら面白いなあと思う。なぜかお金がない。

マジでルールを作る事は世界の悪だと思っている。大学のサークル仲間。

Heyミッチー:

「ウェイウェイ」って大声でよくいってる。返事は「ウェイ」おはようも「ウェイ」ただいまも「ウェイ」旅行代理店勤務で「ウェイ」

アメリカ人のチャールズに「うるさい」と陰で英語で言われてる。

ミッチーがくるとチャールズは日本語をしゃべりだすから、

その陰口は英語でしか聞けない。大学のサークル仲間。

僕:

真面目なココロ優しいサラリーマン。

欠点はなく「人種は違えどまるでリンカーンの生き写しだ」と七五三の写真を撮るオジさんがいいたそうな顔をしていたのを覚えている。

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ルームシェアを始める上で大変だった事

「ルームシェアをしたい!!!」


大学生や社会人1年目の人達の飲み会で、

1人ぐらいはこんな事言う奴がいるだろう。


実際にルームシェアをしている友達のFacebookの写真をみて、

そのリア充な感じに羨ましさを感じる事もあるだろう。


一軒家を友達同士で借りて好きなように生活する。

毎日が修学旅行みたいだ。こんな楽しい事はない。


でも、ルームシェアをはじめるのは簡単ではない。

メンバーさえ集まればすぐできるバンドのようなものだ。

そう、思っている人がいるならば一度その考えを悔い改めてほしい。

そして悔い改めるついでに「イエス・キリストが〜罪を〜」というテープ流しながら黄色い看板を振り回してるオバさんに即タックルをかましてほしい。


今日はルームシェアをする上で大変だった事を3つ紹介する。

これからルームシェアをしてリア充な写真をFBにあげたい人、

特に一軒家を借りて自分たちだけのシェアハウスを作りたい人の

手助けになればと思う。


①「誰が契約主になって、誰の親が連帯保証人になる??

僕たちは西新宿に一軒家を賃貸契約する事にした。

賃貸契約の際にはマンションを借りる時と同じように、

契約主がいて契約主の連帯保証人が必要になるのだ。


そう誰か1人が生け贄(契約主)となりサタン(連帯保証人になる親)を、

説得しなければならないのだ。


「僕と僕の友達三人が住む家の連帯保証人になってよパパ(>ω<)

 あ、1人はフリーターで30歳の入れ墨たっぷりのアメリカ人だよ」


誰が一体「YES」というだろうか?

サタン(連帯保証人になる親)はおそらく「おこ」である。

もう、交番に行って「すいません、ちょっとムカツクババアがいたんで3,4発の弾が入った銃を貸して頂けませんか??」というぐらいに冗談に聞こえる。


smileコータが言う。「これは無理だな。うちの親父厳しいから、」

Heyミッチーが言う。「これは無理だな。うちの親父厳しいから」

僕が言う。「これは無理だな。うちの親父厳しいから」

otakuチャールズが言う「ダイジョウブ・ダイジョウブ」

チャールズは外国人だし、フリーターだし、アル中だから契約すらできないくせに何が「ダイジョウブ」なのか全くわからなかったが、とにかく誰もが大丈夫でないことだけはわかった。


とりあえず僕たちは親にこの無理難題をお願いする約束をして、

その日は解散をして後日また集まる事にした。


smileコータが言う。「親父だめっぽいな」

Heyミッチーが言う。「親父だめっぽいな」

僕が言う。「親父だめっぽいな」

otakuチャールズが言う「ドシテ??ドシテ??」


後日集まった時の開口一番がこれだった。

もう、その時は入居予定日の一週間前。

不動産屋はこれ以上待てないという。

ルームシェアがどんどん夢物語へと変わっていった。

やっぱりルームシェアなんか僕たちじゃあ出来なんだ。

どうせ普通に一人暮らしを続けるしかないんだ。

もう、ルームシェアの灯火が消え入りそうだった時に、


smileコータが言う。「まあ、まだ親父に実際聞いてないが。。。。」

Heyミッチーが言う。「まあ、まだ親父に実際聞いてないが。。。。」

僕が言う「まあ、まだ親父に実際聞いてないが。。。。」


すごい。時間がない中で誰1人として親父が怖くてそんなことを聞いてなかったのである。いや、だれかが聞いてくれるだろうとしか思っていなかったのである。


この時点でわかっている事は「もう時間がない」ということと、

「僕たちは他力本願の集まり」ってことだけだった。


「とりあえず親を騙そう!契約してお金払っちゃえば後はなんとかなるよ」


smileコータがとんでもない事を言い出した。

smileコータは在学中に留学を反対されて、

勝手に留学費用を払い勝手に休学届けを出した過去がある。

彼は経験で「とりあえず決めちゃえば後は何とかなると」知っていたのだ。


①それぞれの親に連帯保証人の書類を書いてもらう

②各々が契約して各々の連帯保証人を付ける交渉を不動産屋にする

僕たちは二つの約束をし、その日は解散をして後日また集まる事にした。


smileコータ「とりあえず一応書類書いてもらえたよ。」

Heyミッチー「やったじゃん」

僕「よし、それを提出しよう」


smileコータ「え??みんなは?」

Heyミッチー「あきらめてた」

僕「不動産屋が契約主は1人で連帯保証人も1人じゃなきゃダメだって」

smileコータ「うわーー!俺だまされたーーー!!」

smileコータは経験で「とりあえず決めちゃえば後は何とかなると」知っていたけれども、僕とミッチーはそんなこと知らなかったし、知るつもりもなかったのである。


僕は言った。

「とりあえず親を騙そう!契約してお金払っちゃえば後はなんとかなるよ」

smileコータ

「そうだね。とりあえず明日俺実家に行って殺されてくるよ。帰ってきたら皆で楽しく新居祝いしような」

smileコータは死亡フラグを立てながら夜の街へと消えていった。


②初期費用ある??

「初期費用は約95万円です」

入居するにあたって事前に振り込まなければいけない金額だ。

四人で割ると1人約24万円である。


「お金ハラエナイ」

24万円と聞いてチャールが高らかに宣言した。

「貯金もない。今はママのクレジットカードで生活してる」

チャールズは今年で30歳である。

「いやー俺もお金ないんだよねー」

smileコータも高らかに宣言する。

「連帯保証人大変だったなー」

smileコータの笑顔が言わんとしていることはわかる。


とりあえず僕とミッチーでお金を貸す事になった。

僕とミッチーは1人約40万円を払った。

でも、これからルームシェアという船で一緒に航海する同志として、

お金はとても重大な問題だ。

僕は船長としてクルーの懐事情を一旦聞いとかねばなと、

いかにも船長らしく彼らに問いただした。


キャプテン僕

「チャールズ二等兵!貴様は何でお金がないんだ!」

チャールズ二等兵

「YES!アル中だからでございます!!毎日20本はチューハイを飲みます!月給は10万円いった事がありません」

キャプテン僕

「チャールズ二等兵!働く気はないのか!!」

チャールズ二等兵

「YES!ありません!!」

キャプテン僕

「もういい!!いってよし!!」


キャプテン僕

「smileコータ二等航海士!貴様は何でお金がないんだ!」

smileコータ二等航海士

「不思議です!!」

キャプテン僕

「smileコータ二等航海士!先週の一番大きい出費は何だ!!」

smileコータ二等航海士

「プロレスを見に行きました!プロレスを見て、グッズを買って、DVDを買って、、、五万円が消えてしまいました!!」

キャプテン僕

「smileコータ二等航海士!DVDは後日見るのか?!」

smileコータ二等航海士

「見ません!!」

キャプテン僕

「プロレスは好きなのか!?」

smileコータ二等航海士

「そうでもありません!!連帯保証人が好きです!!」

キャプテン僕

「もういい!!いってよし!!」

とっても先行きが不安になったのを覚えている。


ルームシェアの初期の出費は何かと大きい。

でも、皆が皆お金を持っていると思わない方が良い。

世の中にはどうしても貯金なんて出来ない人種がいるのだ。

しかし、ルームシェアという同じ船に乗ったからには、

互いに足りないところは補わなければ行けない。

だから、お金に関して不真面目な人ばかりだとどうしよもなくなる。

最低でもメンバーの1人は貯金が百万円以上はあって、

みんなから「Hey、このくそBank野郎。不景気の原因君め!!」と

呼ばれるぐらいでないとだめなのである。


③ルールとか決められる??

「掃除担当とは清潔感の我慢比べである」

もし君が綺麗好きなら君だけが掃除をする事になるだろう。

君がいくら汚いと思っても彼らにとって綺麗ならば、

誰も掃除に協力はしてくれない。

だから掃除についてはルールをきめて皆で分担する必要がある。

そう考えていた時期が僕にもありました。


とにかく引っ越してから数日でリビングは荒れ放題になった。

アル中チャールズの作った空き缶のピラミッド。

弁当の食べ残しのゴミ。

シンクに貯まる大量の洗っていない食器

トイレでうまくいかなかったオシッコの黄ばみ。

風呂場に貯まった髪の毛。

前世がフランス貴族で宮殿暮らしだった僕は、

我慢のゲージがMAXになって今にも真空波動券をかましそうだった。

僕はルームシェアのメンバー間でのLINEグループに、

ルールを作り長文を投稿した。


「ルールを決めよう!家が汚すぎる!毎週日曜日に掃除をすること。担当は下記の通り担当は毎週ローテーションするミッチー:風呂掃除コータ:トイレ掃除僕:リビングの流し掃除チャールズ:ピラミッド撤収※やらなかった場合には千円を家の維持費として寄付※また次の週に二つの掃除をする事」

コータ「ごめん、読んでないけどルールを決めるのはダメ」

ミッチー「そうだね」

チャールズ「ダイジョウブ・ダイジョウブ」

なんとルールの内容ではなくルールそのものがダメなのだ。

僕はまた一つおりこうさんになった。

「ってか読めや!!!コラア!!コアラ!!」と思っても、

僕はもうここでは少数派なのである。

もっと言うと「ルールを作る悪と化身」だと思われてしまっている。

僕は「ルール」という言葉をあれから使っていない。

ルールを決めてちゃんと当番制がうまくいっている人がいたら、

コツを教えてくれないか??

2013年8月2日からルームシェア開始

まだまだ大変だった事は沢山あったし今も大変な事は続いているが、

なんとかルームシェアは喧嘩もなく続いている。


誰かの作ったシェアハウスではとても便利で良いけれども、

修学旅行の延長線上のような友人同士で1から作る家も興味があれば是非実現してほしい。


そして実現に向けて動き出す場合には、

「連帯保証人問題」「お金の問題」「家の中のルール決め」を

是非事前にメンバーと議論してもらいたい。


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