社会人「一つは、ニュースを見ること、もう一つはOBOG訪問をすることだね。」
学生「当たり前の事ですね。僕も新しく新聞をとったり、大学の先輩に話を聞いてます。今だってOB訪問でしょ。」
社会人「やり方に問題があるケースがあるね。ニュースを見るのは、自分が入りたい会社の動向を知ることはもちろんだけど、「その先のお客様がどんな事をやっているか」を知ることにシフトしたほうがいい。」
社会人「先の製薬会社であれば、製薬会社そのものの名前を検索して、ニュースソースをあたることはみんなやっているけど、その製薬会社の取引先である医療関係の動向までチェックしないと会社と近い目線を持つことは難しいだろうね。」
社会人「学生君は新聞をとったって話だけど、まさか端から端まで読むことに疲れて、三日坊主で新聞が積まれているなんてことはないかい?(笑)」
学生「ギクっ」
社会人「それはあまり効率的ではないね。自分の希望する業界とお客様はどこか?を明確にしてその部分を集中的に読むことをおすすめするよ。」
学生「OBOG訪問はしっかりやってますよ。もう10名くらいの先輩とお会いしました。」
社会人「よく就活生同士で「俺、もう20人くらい先輩と会っちゃってさー(ドヤァ)」ってのを聞くけど、数よりも聞く内容に着目したほうがよいね。」
学生「ど、どんな内容を聞いたらよいですか?」
社会人「君たちが訪問するOBOGは、例外的に偉い人と会う人もいるかもしれないが、たいていは若い社会人が多いと思う。まっとうな会社であれば、形はどうであれ、経営者や上司から会社の方向性や方針を指導されているはずだ。あるいは、その会社のお客様の情報を経営者や上司よりも前線で理解しているはずだ。そういった情報を聞き出すことができれば、面接官と近い視点で話ができると思わないかい?」
学生「な、なるほど。御社の社風はどうですか?とか福利厚生を聞いたりするのはナンセンスなんですね。」
社会人「学生君の性格にマッチするかという点では聞いておいたほうがいいと思うよ。ただ社風についてはよほどの小さい会社でない限り、鵜呑みにしないほうがいいと思う。上司が変われば、職場環境も大きく変わるからね。」
社会人「では次に、人事の視点について話をしようか。」