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13/10/5

STUDY FOR TWOを立ち上げることになったキッカケ

Image by Olia Gozha

はじめまして、STUDY FOR TWO代表の石橋孝太郎といいます。

私がSTUDY FOR TWOを立ち上げることになったキッカケを、お話しさせて頂きたいと思います。

それは大学一年生のときでした。

その頃私は、国際協力やボランティアなどには関心はなく、サークル活動をしたり、大学の友人たちと遊んだり、普通の学生でした。

夏休みも終わり、なにか新しく始めたいと思っていたとき、

偶然送られてきた、登録していたメーリングリストに目が留まりました。

メールの内容は、東南アジア ラオスでの教育支援ボランティアへの勧誘でした。

気の迷いだったのかもしれませんが、ただなんとなく、新しいものに挑戦してみたい気持ちで東南アジアでの、ボランティア活動に、参加することに決めました。

そうして、2010年の3月から約1カ月間、ラオスを中心とした東南アジアにて、

初めてのボランティア活動をしてきました。

初めての東南アジアは刺激に溢れていました。

異なる生活文化にも驚きましたが、なにより彼らの生活環境に強い衝撃を受けました。

自分の暮らしている日本がいかに恵まれているのか。

もちろん知識としては、日本は恵まれていて、一方で恵まれていない国が存在することは知っていましたが、私は東南アジアに初めて自分の足で行き、初めてそのことの意味が実感として理解できました。

「日本はやっぱりいい国だ。」「汚い、不潔だ。」「笑顔が眩しい。」「生活が刺激的で、多くの出会いに囲まれている。」「楽しい!」そんな初めて東南アジアやほかの貧困地域に足を運ぶと、自然と感じることは、私自身も同様に感じられたと思います。

そんな中、特に私に強く響いたことがありました。

それは「勉強がしたいのに、お金がないという理由から勉強できない子どもたちがいる。」ということでした。

実は私は大学へ奨学金を100%借り入れて、通っています。

それは、お金がない家に生まれたからです。

でも、たとえお金がない家に生まれようとも、機会に恵まれた日本という国では、

私は十分に勉強できる環境にいることができます。

でも、私が出会ってきた子どもたちの中には、「勉強がしたい!」けれど、お金がないから、中学校にも、ましてや小学校にすら通うことができない。

なぜ“お金のない”という意味では同じはずの家に生まれついたのに、

私は勉強することができて、彼らは勉強することができないのか。

果たして、単純に私は運が良い、彼らは悪いで片付けていいことなのか。

東南アジアにいた1カ月では、私にはわかりませんでした。

わからないまま、2010年4月、日本へ帰国しました。

そんなとき、奨学金を借りている私が直面したのは、教科書の購入時期です。

大学生は実感として知っているはずですが、教科書をまとめて購入すると、けっこうまとまった金額になってしまいます。1冊1冊が高いのです。

なので、私は結局先輩から譲り受けられることになりました。

その日の夜、母と先輩から教科書を譲り受けられた話をしていたとき、思ったんです。

「なんでもっと安い教科書はないんだろう。」

自分も欲しいし、きっとみんなも欲しいはずそれなのに、安い教科書を手に入れやすい環境は全くありません。

「もっと安い教科書が簡単に手に入る環境ならいいのに」と。

それだったら、自分が、もっと簡単に安い教科書を手に入れられる、環境を創り出せばいい。そして、叶うのなら、そこから得た収益を使って、学習機会の不均衡を、

勉強したいと思っているのに、勉強することができない環境にいる子どもを、

1人でも、1ミリでも支えられたら、いいんじゃないかと思ったのです。

そうして声を上げたのが2010年4月。

STUDY FOR TWOが始まりました。

1人でも多くの勉強したいのに勉強できない子どもたちのため。

1人でも多くの学生に安価な教科書を提供するため。

STUDY FOR TWOはあるのです。

STUDY FOR TWO 代表

石橋孝太郎

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