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13/10/3

今は高校教師、高校時代は勉強もスポーツも中途半端な男。

Image by Olia Gozha


私は今、高校教師です。

生徒の成長をワクワクしながら、また、責任感と使命を痛感しながら、日々教育活動を行っています。


今でこそ、こんな気持ちで教師という立場で仕事をさせていただいていますが。


いやー、高校時代は酷かったものです。何をやっても中途半端。


まずは、お勉強。自慢にもなりませんが、超低空飛行。理系科目は、いつもギリギリラインでした。


次にスポーツ。高校時代は野球漬けの毎日でしたが弱小で、公式戦で勝利したことは、ほんの数回。関係ありませんが、隣で練習しているサッカー部は強豪でした。


このような状況では、魅力に欠ける人物であるといわれても仕方ありません。


大学受験では数校受験し、なんとか1校だけ合格することができました。そして、その合格した大学へ進学しました。


大学では、高校時代の反省を活かし、とにかく授業に出て、先生の話を聞きました。やはり、継続は力なりです。大学では3年次までに、卒業に必要な単位を超える単位を取得することができました。


大学3年次から若干余裕が出てきたので、教­職も履修しました。


大学4年次は内定を3社いただき、企業へ就職するつもりでした。


しかし、当時すでに教職に就いていた兄から「絶対に教師になるべきだ。今からでも遅くない。教師を目指せ!」とアドバイスをもらいました。


兄の強い言葉に衝撃を受け、大学4年の途中から教師になることを志し、その後数年を経て、教師となりました。


私のような、中途半端な人間も、なんとか教師になることができました。


しかし、今は生徒を成長させ、生徒とともに、世の中をもっと楽しくしたい!地域に、社会に貢献する具体的な活動を続けていきたい!


そういう気持ちでいっぱいです。


教師になったことで、志、勇気、覚悟をしっかり持つことができました。


余談ですが・・・。 今振り返ると、兄が私に教師を強く勧めてきた理由は、「人(生徒)が成長していく姿を目の当たりにできる仕事」だから、ではないかと思います。


私が大学生の時には、「子供や生徒が成長していく姿」は想像がつきませんでした。しかし、教師となり、高校1年生の入学式から3年生の卒業式までの3年間を、生徒と共に過ごすことで、生徒の成長を目の当たりにします。親となる前に、教師となり、人の成長を実感する。そして、人の成長が、周囲に対して、計り知れない大きな感動を与えるということに、大きな喜びを感じる。それが、教師という職の醍醐味です。


当時の兄は多くを語りませんでしたが、私に教職の魅力を理解させたかったのだと思います。私は、数年後になってそのことに気づきました。一番身近な兄の言葉は、私に強い影響を与えてくれました。


また、父親も私に、「教師になれ」と、いつも言っていました。おそらく自分自身の夢だったのではないか?と思います。父親は貧しい家庭で育ち、兄弟も多く、家ではゆっくり勉強もできなかったそうです。家庭の事情で、高校を中退し、17歳で自衛隊に入隊しました。そして、定年で退職するまで自衛官としての人生を全うしました。自分が貧しく、大学にも行くことが出来なかった父は、「息子たち(兄と私)には自分の夢を叶えてほしい」という強い思いが、あったようです。 


教師になって22年ですが、まだまだ勉強中。 人生つねに勉強です。むしろ、歳をとるほど、勉強しなければなりません。 みなさん、教育現場でともに汗をかき、日本を再興させようではありませんか!


  


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