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13/10/10

日本人が思う中国について

Image by Olia Gozha

はじめに僕は左でも右でもない。

常に客観的にバランスよく考えることを心がけている。

そんな自分が思うこと。



中国や韓国の歴史教育はおかしい。


よく言われる話。

確かにおかしいと思いますよ。

でもね、実は日本も同じ。歴史教育というよりもメディアかな。

僕は今上海に住んでいる。3年目。

上海のほかにも北京、西安、杭州、深圳などにも行ったことがあります。

結論から言えば、日本人が思う中国は非常に偏っているということ。


冷静に考えればわかることだけれど、

中国人にも良い人悪い人がいて、中国にも良い部分、悪い部分があるわけ。

日本のメディアは中国の悪い部分にスポットを当てて報道する傾向が強いなと感じる。

もちろん中国は日本という国に対しての外交的な報道はする。

でも日本は中国の“人”にスポットを当てた報道や記事が多いように感じます。


日本もここ数十年でようやく近代化されてきたはず。

例えば以前は車からのゴミのポイ捨ても良くあったし、駅にはタンつぼなんてものさえあったりもした。その他、挙げたらキリがない。

中国は文化大革命によって20年ぐらい発展が遅れたと言われている。

現在中国はまだまだ荒々しい部分があるけれど、

実際に20年ほどの遅れを取り戻し、すでに日本に追いつきつつある。

いや日本が中国をバカにしている間に、いつの間にか中国が前をリードして走っているという状況になっているといえるかもしれない。

特に地下鉄などのインフラ面などは中国の方が最近急速に伸びているので意外と綺麗だったりもする。

上海は美人の女性も増えてきて、つまりそれだけ化粧品も浸透して、

数年前まで男はダサいと思っていたら、男性ファッション文化も追いついてきて。


例えば、よく日本人は北京や上海は東京と比べて不動産価格が高いといったりもする。

でも東京に比べて上海はもっと多様性があり外国人にも住みやすい環境だったりもする面がある。

これを考えると東京よりも不動産価格が高くても不思議なことではない。

ただし、収入に対して物価が高くなってきておりバブルだと私自身感じてもいる。

そのほかにも中国人のマナー面。

大前提として中国は所得格差は非常に大きい、教育格差もある。さらには他民族国家である。

それでも最近は中国人も列に並ぶようになっていたもする。

逆に日本人である自分が注意されるときがあるぐらい。

そういうときには、中国も変わったんだなと率直に感じるしもちろん反省させられる。


もっと言えば、中国人はもともと儒教の精神を持っている。

そのため、特に高齢者に対しての気遣いは、感心してしまうほどである。

バスでも電車でも高齢者の方には、みんなが席を譲る。

日本人のようにそういう事に恥ずかしさを持つことはない。


確かに慣習的には声が大きかったりする。

でも言葉がわかってくると声は大きくて怒鳴っているようだけれど、実は優しいことを言ってたりもすることに気づく。

尖閣諸島から1年が経って、日本への中国人旅行者はすでに回復、増加傾向。

逆に中国への日本人旅行者は減少傾向。

日本人の方が明らかに多様性に欠けていて、右向け右になりやすい傾向にあると思う。

日本のドラマやアニメが好きな若者はものすごく多い。

抗日ドラマなんてつまらないし馬鹿みたいなんて言ってたりする。

こういうリアルはなかなか現地でないとわかりにく。


たまに中国が良くわからないとき、中国人が良くわからないときがある。

そういう時はだいたい自分が持っている、日本人的な中国に対しての偏見と中国生活で体感している中国の現実とのギャップが大きいとき。

もっとグローバルな視点で物事を客観視できる人間にならないといけないなと感じる。

出る杭打つ、空気を読む、みんな平等。。。

こういうことは日本らしい良さでもあり、悪さでもある。

僕は特に今後大人になっていく子供たちには、多様性を受け入れるというマインドを身につけてほしいなと思う。

そして日本がもっと本質的に相手を尊重できる国になってほしいと思う。




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