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13/9/25

社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話(3)

Image by Olia Gozha

去りゆく社員、残る社員、そして入社してくる社員

事件前の頃にはマスコミに取り上げられることも多くなったせいか、毎月毎月、入社する社員数がうなぎのぼりに増えていっていった。

入社のタイミングは、普通の会社であれば毎月1日、とか決まっているのだが、それでは追いつかないので、その都度その都度、入社してくる状況だった。


事件後は、「みんなどんどん退職して、社員数は半分以下になったんじゃないのか?」、みたいな話もささやかれたりしたが、実際はそこまで辞めてはおらず、残った社員も多かった。

しかも、よりによって入社日が事件当日だった人も何人かいたりしたのだが、(知ってる範囲では)誰も辞退せずに入社したと聞いている。

しかし、しばらくの間は、社長がクルクル交代したりして混沌とした日々が続き、そんななか、自分の心も少しずつ蝕まれていたのだった。

折れた心

かくいう自分も、実は事件の2ヶ月後にlivedoorを退職した。

「もうどうでもいいや」と自暴自棄になっていたのか、とにかく、この状況から抜けだして、何もかもリセットしたい衝動に日々駆られた。

心が折れる」ってこういうことか、と、今振り返ると、そうだったのかもしれないのだが。


「部長、会社を辞めようと思います」

部長「会社がこんな状況になってしまったから、俺にはお前を引き止める権利はない」

この時の会話が、ズシリと胸に無念さを残し、後ろ髪惹かれた気持ちを今でも思い出す。


その後、比較的新しい、社員数30名くらいのモバイルベンチャーの社長に誘われて再出発を決意し、ネット新規事業の立ち上げなどを担当するもつかの間、livedoorの中の体制が大きく変更になる。


部長「今度、メディア事業部(当時、livedoor主力の事業部)の事業部長になるから、一緒に会社の再建をしないか?」

「(・・・・大見得を切って退職した手前上、そんな簡単に出戻るのは、いかがなものだろうか・・・)」

この時は、深く深く悩んだ。ここでまたあの六本木ヒルズへ戻るべきなのか。

しかし、やり残した気持ちが無いといえば嘘になる。あえて、火中の栗を拾いにいくのも、面白いかもしれない。この数日後、


「わかりました。やります。」

ブランク、わずか3ヶ月半で再び、六本木に舞い戻ったのであった。(誘っていただいたモバイルベンチャーの社長には正直、申し訳なかった)


当時の新入社員は1人1人、イントラに↑このようなプロフィールがアップロードされた。再上場は自分がいるうちは果たせなかったが、、、。

ここから自分にとってlivedoor人生、第2期がスタートする。



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