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13/9/22

英語力ってそんなに必要?というより英語的な考え方が必要かも!

Image by Olia Gozha

先週、私のボスと二人で、ちょっと市から離れた所に住んでいるクライアントさんにあいにいった。話しを聞いているうちに、私は自分が青ざめた顔になっていくのがわかった。このおじさんが(私もおばさんであるが)しゃべっていることがまったくわからない。何を言っているか本当にわからないのである。ただ、ボスの横でうなずきながら、私に話を振ってくるなよと祈っていた。大きな金額のクライアントさんであるだけではなく、とても親切そうな方だったので、よけいこまった。

長い話しが終わって帰路に就いた車の中でいつもは喋りまくる私が静かなことをボスが不思議がって、「どうしたの。」ときいてきた。私はショックであまり口がきけなくなっていた。「あのう、あのお客様が何を言っているのか、全然わからなかった。」と正直にいった。「あのね、僕も半分しかわからなかったのよ」とボス。南部なまりがきつくて聞き取りにくかったという。「でも、ちゃんと話していたじゃないですか。」と私。「僕はほとんど話していないよ。話しを聞いてあげてただけだよ。」

そういえばあのおじさんは(お客様は)ずーっと話してたっけ。ビジネスは人の話しをきくことで、しゃべることではないとよく言うが、そういえば、このボスは人の話をいつも忍耐強く聞く。私のくだらないおしゃべりもよくきいてくれる。

ということは、ビジネスにあんまり英語は関係ないのかもしれない。もちろん、基礎的な書いたり読んだりは必要だとおもうけど、相手の話しをよくきいて、うんうんとあいずちをして、たまに笑ってみたりすればよいのかもしれないなどと、自分に都合の良い考えを見つけて、少し気分が楽になって帰った。

それからしばらくして、夜の大学のクラスで自分が書いたエッセイを修正してもらうことが何度か続いたとき、はっと気が付いた。英語を学ぶということは、英語的な考え方を学ぶということではないかと思う。たとえば、簡潔に瞬時に決断していくいきかたとか、はっきりというべきところはクリアーにしていくとか。そういう考え方を学ばないと英語を学んでも意味がないのではないかと思いついた。

そういう意味では、英語の勉強なんて二の次にして、日本人の若い人はどんどん海外に出て行っていいんじゃないかとおもうんですが。メキシコ人や韓国人の人は、全然英語が喋れない人でも、平気でアメリカでサバイバルしています。ただ、受動詞的な生き方ではなくて、自動詞的な生き方をしたい人は海外で伸びていくとおもいます。

ところで、例のおじさん(お客様)は私たちと本契約を結んで、なぜか仕事も順調にすすんでいます。

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