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13/9/15

第三十七話 働きながら夢を追う(兵庫県岡山県編8月16日)~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと

Image by Olia Gozha

第三十七話 働きながら夢を追う

大阪府大阪市⇒兵庫県西宮市⇒岡山県岡山市⇒大阪府大阪市編

前回までの補正移動距離 8353.5km
区間移動距離 356.2km
概算総移動距離 8709.7km

≪兵庫県西宮市 甲子園球場≫

8月16日 AM10:00

 地元高校が出場しているせいか、甲子園の周りは人が沢山いる。

 阪神タイガースの試合前とは異なり、各地方の色がそれぞれ出ているのも、この時期の

甲子園の特徴ではないだろうか?

 この旅を続けていて、様々な葛藤があった。

 ≪セミナー≫に誰も来てくれない現実。

 旅も、半分以上を過ぎ、何をしているのか俺自身もわからなくなりつつも、ようやく中

盤辺りから、意味を見出してきた。

  •  話しかける

 きっかけ作り・・・キッカケなくして、何も生まれない。

  •  写真を撮る

 記憶と記録に残す・・・人間は忘れる生きものだからこそ、残しておく必要性がある。

  •  ありがとうの言葉

 感謝・・・わざわざ時間を割いていただいている。だからこその感謝。


 やれる時間は、限られている。

 そんな中で、甲子園球場に行ったのは、一回勝負そして、人生で幾度もない機会を、目

に焼き付けたかったから。

 その高校が勝った瞬間、アルプススタンドで俺も喜んだ。


 そして、再び旅の舞台に出発した。

≪兵庫県神戸市 三ノ宮駅 喫茶店≫

8月16日 PM1:00

 甲子園での試合を見終わって、一路岡山方面へ。

 就職関連のトークイベントと音楽のコラボイベントが、岡山である。

 この旅を応援してくれている、ミナトさんが主催していた。

 顔を出しに行こうということで、岡山へ向かう。

 三ノ宮駅で降りて、お茶をしていたら、一人の女の子と話す機会があった。

 専門学校を卒業するも、職場の環境に合わず、3か月で離職をしたと話す。

 今は医療系民間企業で働く専門職だと答える。

 午前はクリニックで技師をしており、午後は事務型の業務や営業の業務に就いている。

 『辞めた理由はなんだったの』と俺は尋ねた。

 「高校時代のトラウマかな。女子特有の雰囲気になじめなかったの」

 と答えた。

 彼女の高校は、女子の少ないクラスで、ギャル系、腐女子系の2グループしか存在しな

かった。

 だから、真面目であれば、腐女子なグループに入るのが一般的だったという。

 しかしながら、グループでの話題に笑わないという理由から、徐々に疎遠になりグル

ープからフェードアウトしたと語る。

 その時から、女子とは関わらず男子とだけ関わるようになった。

 

 それは、働く上でのストレスフリーであり、今の会社もそういった理由で選んだという。 

 俺には、聴くしかできない。

 でも、少しでも未来が素敵になればと願って、彼女と別れた。

 「聴いてもらえるだけでも、すっきりした」と言われ、すこしは、何かできたのかなと思った。

≪兵庫県神戸市 三ノ宮駅 周辺≫

8月16日 PM2:00

 喫茶店で、お話終えてから駅周辺を散策。

 するとオシャレな女の子がいる。

 すかさず俺は、声を掛けてみた。

 『どうもこんにちわ。アパレル関係のお仕事されてるんですか』

 「元は、そうだったんです。今はSEを」

 『美人SEさんなんですね。そんな美人SEさんを写真で撮っていいですか?』

 「あっはい」


 

 


 少しお話を聴くと、中部から神戸に遊びに来たという。

 『また、会えたらあいましょう』


 また、今日も写真を撮らせていただいた。



 改めて、感謝である。



≪岡山県岡山市 DUCKTAIL≫

8月16日 PM6:30

 岡山駅から、歩いてLIVEHOUSEへ向かう。

 長くは居れないが、顔を出すことに意味があると思うから。

 主催者のミナトさん、そして御世話になっているマツヤマさんと会う。

 「旅お疲れ様です」

 『まだ終わってないですよ』

 そんな気さくな会話から始まる。

 生ビールが来て乾杯をした。

 開演時刻になり、セミナーが始まり、ミナトさんがお話する。

 ミナトさんのお話が終わり、音楽イベントに切り替わるときに、俺の興行の営業を、来

場していた学生さんに告知する。

 そして、音楽イベントが始まった。

 歌っていたアーティスト*Poplar*の方が、MCでこんなことを言っていた。

 「働きながら、でも歌を歌う夢を諦められない。だからステージに立てることが嬉しい」


 胸が、メチャクチャ熱くなった。

 俺も、同じ。

 今、立っているステージ

 旅というステージで、俺は何ができているだろう?

 俺は、おもむろに彼らの写真を撮りだした。

 ステージ

 

 そして、等身大

 

 俺は、このイベントでまた新たな気付きを貰った。

 時間が、差し迫っていた為、途中で帰ることになったが、彼らに俺はこう言った。

 『また、聴きにきますね』

 
 働きながら夢を追う

 夢は、時に音を立てて崩れるから、崩れない様に、

 
 コトバのお水を贈ることが、何より大事なことを、俺は知ってる。

 そして、それはコトバだけでなく、現実に再び来ようと思った。


 大阪に戻る新幹線で、またパソコンを開いた。

 Sayaの最終面接が気になる。

 Sayaの面接は、翌日に控えていた。

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