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13/9/13

第3回 ジョーと僕との上海生活。【完】

Image by Olia Gozha

※先に【日本の会社辞めて中国上海で働くまでの経緯。】を読んでいただくとわかりやすいです。


2011年7月30日から上海生活がスタートした。

僕は当面の間はジョーの家のソファーで過ごすことにした。

結果的には、2ヶ月間もの間、お世話になった。

快く受け入れてくれたジョーには本当に感謝している。

と言っても、これだけでなく僕は今現在2013年9月までジョーに何度感謝しただろうか。


ジョーと言う人物は、非常に頭の回転が早く、思いやりもあって、少し破天荒なところもあって、好奇心とチャレンジ精神のある人だ。



東京と比べて上海では比較的大きな部屋を借りることができる。

ジョーの部屋は1LDKだった。

僕はリビングにあるソファーで寝させてもらった。

ジョーは部屋で過ごしたりリビングでも過ごす。

たまにジョーの友人も来てたりすればリビングでみんなで話したりもする。

今っぽい言い方をすれば、ソーシャルアパートメントのような空間だった。

人見知りな自分はどちらかと言えばそういう環境は苦手だけど、

ジョーのリードのおかげで、そういう空間の良さも知ることが出来た。

そもそも海外で過ごすためには人見知りなんて言っている余裕さえないことが多い。

ジョーの頑張りを見ていると自分自身も頑張らないといけないと感じた。

働き始めた広告会社の仕事も順調だった。

とにかく出来ることからと思って、中国語も勉強した。

ジョーとの生活は非常に刺激的で、

僕にとってベンチマークしていた先輩という存在から、

ジョーは上海で頑張る同志と変わり、僕にとってのメンターへと変わって言った。


2ヶ月が過ぎて引っ越すことになる。

といってもジョーと一緒だ。

ちょうどジョーは上海生活も1年が過ぎて、契約更新のタイミングとなった。

さらにはジョーのオフィスも引越しをすることになって、お互いのオフィスの近くにシェアすることにしたのだ。

今思うと非常に良い物件を見つけた。

ジョーとは1ヶ月ほど不動産を回った苦労して見つけた物件だった。

100平米ほどある部屋で、各自部屋とバストイレもある。

さらには大きなリビングとベランダまでも。

マンションの敷地内には緑もたくさんあって完璧な条件だった。

僕もようやく上海で一人の空間を手に入れた。


僕らは電動バイクに乗っていた。

免許もいらない、ヘルメットもいらない。

ただ危険は伴う。

そんな乗り物。

小学校のころ教科書に乗っていた、中国の自転車がたくさん走る風景の写真。

今では電動バイクが主流になっているのだ。

電動バイクには、日本人は普通乗らない。

そんな中ジョーは乗っていた。

なんかかっこよかった。


海外で働く場合、【現地化と国際化】矛盾するこの2つをいかに実現していけるかが重要になってくると思う。

そういう意味ではジョーは電動バイクや食の面などあらゆる面で現地化していた。

さらには実際に上海に住むことで、今まで以上に日本を外から見た視点など持ち合わせていた。

たまに僕とジョーは電動バイクで上海の街をパトロールした。

走っているだけで新鮮な光景が見られる。

真冬でものすごい寒い中でもパトロールした。

もしかしたら今では、あのころのような新鮮さを感じれなくなってしまっているかもしれない。

最高だったなと思う。

どうだろう。たまにはまたジョーと上海の街を電動バイクで走りぬけよう。


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