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13/9/7

『~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと 第二十五話』

Image by Olia Gozha

第二十五話 この日、部下に新たな子供が生まれた

秋田県秋田市

≪秋田県秋田市 秋田市街≫

8月5日 PM5:00

 秋田の街は、にぎやかだった。

 竿燈まつりが行われる。

 取りあえず、祭りに行こう俺は動いた。

 『おー祭りだ。祭り』

 交通整理が少しづつされていく、道路を眺めながら、そんなコトバを一人で言っていた。

 あっ

 美人さんがいる。

 二人旅か……

 まぁ取りあえずアタック

 『どうも、変な旅人です』

 もう、自己紹介からして、軽い俺。そして、趣旨を説明した。

 「お断わりします」

 返答の巧さに、逆に写真は、どうでもよくなったのが本音の所。

 それから、旅の理由などを聴いてみた。

 なんでも、大学院最後の旅で、次の目的地八戸で、卒業した同期と合流するという。

 しばらくお話するうちに、彼女たちの携帯カメラの写真撮影なんぞを頼まれる様になった。

 そこで、もう一度お願いしてみた。

 「仕方ないな」

 快諾なお返事がきた。

 はい

 チーズ

 パチリ

 街はどんどん暗くなっていき、踊りを経て、ダイナミックな竿燈のお祭りに


 


 


 お祭りも終り、

 『素敵な旅になりますように』と言い、俺は、ホテルのある秋田市内へ帰っていった。

 帰る途中に、イケメンの若い二人が喫煙所にいた。

 ライターをなくし、タバコを吸いたかった俺は、声を掛けた。

 『お兄ちゃん。良かったらライター貸してくれへん?』

 そこから、イケメンなお兄ちゃん達との会話が、始まった。

 実際、美女だけでなく、イケメンにも撮影させてくださいと言ったこの旅。

 実際に撮影できたのは、一人だけである。

 それは、また後の話としよう。

 イケメンな彼らは、地元秋田の22歳の社会人と東京で働く22歳の男の子。

 写真撮らせてのお願いも、むなしくイケメンは、撮影できなかった。

 彼らのお祭りの目的は≪ナンパ≫

 そこで、

 『おっさんが、声かけたろかい?』

 なんて、調子に乗ったことを言ってみた。

 イケメンの一人が

 「兄貴のカッコいいとこ見たいっす」

 なんて言ってくれる。

 そこで、≪突撃≫してみたら、お話できた。

 とは言え、俺は≪ナンパ≫目的の旅ではないので、その子達の働くとか恋愛観とかを聴いて、イケメン達に後を託した。

 さて、ホテルに帰り一息着いたところでLineが鳴った。

≪秋田県秋田市 コンフォートホテル≫

8月5日 PM10:57

 入院しているかちこさんからだった。

 「でた」

 すぐに、送り返した。

 『おめでとう。よかったよく頑張りました。』

 次に来たLineが

 「いてーいてー」

 何より、無事で良かった。

 何より、母子ともに元気で良かった。

 

 これから大変な道のりのスタートだけど、良かった。

 

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