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13/9/6

~偶然は神様がくれたボール 運命は女神とのキャッチボール~全国47都道府県ツアーから得たこと 第十六話

Image by Olia Gozha

第十六話 同級生から進路相談の徹夜飲み

宮崎県宮崎市編

前回までの補正移動距離 3872.5km
区間徒歩移動距離  2km
概算総移動距離 3874.5km

≪宮崎県宮崎市 西橘通り≫

7月31日 AM1:00

 高校時代の同期であるコトミに会うことになった。

 気楽に言った一言

 久しぶりに会ったコトミは、高校時代と変わらないテンションで話しかけてくれた。

 「おばりん。元気しちょった?」

 おばりん。俺の旧姓であり、両親が離婚して姓が変わった。

 高校時代のキャラそのままに、俺もまたそのままに、色んな話を聴いた。

 確かにそうだ。

 むしろ、聴く姿勢を≪教育≫してくれたのは、彼女だ。

 カッコつけることなく、素直に言う。

 『まぁな。』

 カラオケが歌えるラウンジ

 聴こえてくるのは、ももいろクローバーZ

 語る内容は、≪高校時代≫の話

 時間は、そこで止まっている。

 その止まった時間は、貴重すぎる。

 この旅では、基本、初めて出会う人ばかりで、知っている人の方が少ない。

 止まった時間が、動き出したのは、コトミの息子さんの話になってから。

 「今ね。部活をしちょって、今、高校総体があるでしょ」

 丁度、≪北部九州高校総体≫が行われている。

 そして、進路の話へ。

 「コトミが大学行かなかったから、息子は行かんといかんとよ」

 宮崎弁バリバリのコトミの声が強く響く。

 俺は、高校時代の成績で、コトミに勝ったことがほぼ無かったと思う。

 そして、人生でもまた教えてもらうことが多かった。

 今のキャラを創ったのは、コトミの影響もある。

 男女に友情が成り立つか?という問いに対して、成り立つしかない。

 そこに、信頼関係があるかもそうだし、なにより感謝の気持ち。

 これが、友情には必要なことである。

 僕は、そう思っている。

 気が付けば、暗かった夜は、明るい光が出てきている。

 「お弁当作らなきゃ」

 ヘロヘロの徹夜飲みでも、明るく今を生き、息子さんを育てているコトミの姿に、深い

感謝と、母は強しを感じた。

 しかし、徹夜飲みは、久しぶりに堪えた。

 高校時代の小さな世界

 18年後の今、小さな世界は大きく感じる。


 この日、昼前まで寝て、墓参りを済ませ、大分に向かった。


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