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13/9/6

デザイナーが振り返る、バイク便バイト時代のお話し。

Image by Olia Gozha

マンション内の貼り紙。「不審な人がいたら、『どちらへ?』と声をかけましょう。」

こんな声かけをする事例が本当にあるのだろうか、

その貼り紙前を通る度に感じていたのだけれど、

人生で一回、自分に向けて『どちらへ?』が放たれたことがあった。



あれは、バイク便バイト時代の話。

新宿の高い高いビルの中、配送先に迷い、小汚いライダー服でウロウロしていたら、

ボクシゴトデキマス風のお兄さんに『どちらへ?』(それこそが正義と言わんばかりに)と言われた過去の記憶。

結果、そのIDブラサゲテカッコイイデショ風のお兄さんに案内してもらいました。

当時、大学一年生。

バイク便バイトを始めたきっかけは、物凄くバイクに乗るのが好きだったからです。そのまま。

バイクに乗っているだけで、お金がもらえる!!

という単純過ぎる発想に申し込みをしたわけだが、実際に始めてみるとこれがまた “おいしい”。



【 バイク便バイトの “おいしい” 想い出話。 】


3位 真冬のクソ寒い、外での待機時間。あまりの寒さに電話ボックスに入る。(まったく変化なし。)

2位 これでもかと勢いづく台風の中、お台場に集荷に行かされた。(ライダー犬扱い。)

1位 豪雪の日、今日はさすがにないだろ…という期待も虚しく、電車で配送をさせられた。(もはやバイクでない。)

あと、東京郊外に突入した時の住所で、最後の番地が「00-0000」みたいな時は確実に迷子になってました。

なぜ急にそんな過去の記憶を書いたかというと、

先日久しぶりに、仕事関係でバイク便サービスを使わせていただいたからです。

様々な競合がある中、上に書いた想い出をふりかえりつつ、

自分が所属していたバイク便会社を指名させていただきました。

室内、そして、屋根がある素晴らしさを再認識しました。

オートバイに乗っている方であれば、共感いただけるのではないでしょうか。

壁に囲まれた空間の中、風になる術を見つけるべく、

僕は今もこの文章を打ち込み続けている。

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Image by Jukka Aalho

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