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13/10/2

高卒サービス業出身の人間がWEB系プログラマで独立するまで【社会人放浪編(1)】

Image by Olia Gozha

朝の5時、いつも見慣れた景色がまったく違った物に見えた


朝の5時、駅前に自分の乗ったバスが着いた。

そこから見た景色は今でも覚えているが、どこか幻想的でなぜか希望に満ちているような気がして、不安と希望とが混ざり合っているそんな混沌とした場所に写った。

なんて少し小説っぽく書いてみたが、本当に当時の自分は冒険に出たRPGの主人公のような気分に浸っていた。



すぐにそんなの幻想だと気が付くのだが。。。。



とにかく住むところ探さないと・・・

すぐにお世話になる予定だった友人に連絡を入れ、そこへ移動した。

その友人は、高校時代のバイト先で知り合った人間で同級生だったのだが、その当時でも頑張って同じバイトを続けていた。

こっちは、家なし・文無し。。。


友人宅は、実家だったのだがバイトしていた時代から何度か遊びに行っていたから比較的すんなりとお世話になった。まぁ、世話になっても数日程度、すぐに仕事探して巣立つつもりだったので、その辺も大きいと思う。

んで、結局1ヶ月以上世話になった・・・・・・。

と言うのも、とにかく住み込みで雇ってくれそうなところを探したのだが、これが本当に見つからなかった。そりゃ、家も無い・金も無いでとにかく仕事+生活基盤をGETすることが当面の目標だったのでとにかく【ハローワーク】に通い続けたが、まったく駄目。

数度通うと、あんまりちょくちょく行っても仕事情報なんて代わり映えしないと気付き特にやる事もなく、友人宅でゴロゴロ。ゲームしちゃ飯食って、友人家族の話相手して。

本当にどうすればいいのかまったく分からなかった。

そりゃそうだ。特に特筆すべき資格や経歴があるわけでもないのに家なし。

自分が雇う側でもそんな怪しい奴リスク背負って雇わないよ。。。。


ちなみに地方の住み込みと言う選択肢もあったのだが、地元から地方に移って働くのなら

なんでわざわざ帰ってきたんだ?と言う事になると勝手に思っていたのでとにかく地元で就職先を探した。


とにかく腐ったが、腐りきらずようやく条件にあう職場が見つかった。



ここか!新天地は!!

やっと見つかった職場!しかも寮つき!って事で、さっそく友人の家族 + 友人にお世話になった挨拶をして意気揚々と新しい職場へ!

頑張って働いて、金貯めて!自分の家を借りるんだ!と意欲満々で挑んだのだが。。。。。

そこは所謂土建屋の派遣会社で、派遣登録している自分みたいな人達が3DKの部屋に自分を含めて5人共同生活を営んでいる当時の自分には何とも不思議な空間だった。

俗に言う「タコ部屋」って奴になるのかな?

とにかく挨拶をして、会社の人からメンバーを紹介され現場が決まり次第仕事に入るとの談。

本来なら現場に出ているであろう日中に案内され、寮長以外みんな部屋にいる事にさして疑問も感じず

「まぁ、数日はしょうがないかな?」なんて思っていました。

面子は、比較的歳の近い温和なA氏と人当たりのいいBさん。

偏屈なオーラを出しているCさん。あとは、寮長と言う構成。

自分は、Aさんと相部屋だったのだがほぼBさんも同じ部屋にいた。どうもCさんと馬が合わないらしい。


自分「これから宜しくお願いします!」

Aさん「宜しく。同じ部屋だから仲良くしようね!メガドライブあるよ!!」

Bさん「僕は部屋は隣だけど、ほぼ毎日こっちの部屋に入り浸ってるから宜しく。」

Cさんとは、挨拶したがあまりまともな挨拶が返ってきた記憶がない。

んで、部屋でメガドライブしながら

  • 「どれぐらい前からここにいるのか?」

  • 「Bさんはちょっと前まで現場に出ていたが、最近終了して、今待機中」

  • 「Aさんは、まだ現場を紹介してもらってない事」

  • 「今現在、仕事に行っているのはこの部屋では寮長のみ」

  • 「もしもお金を持っていたらCさんに気付かれないように。絶対に貸さないように」


とか色々聞いた。

そのうち寮長が現場から帰ってきて、寮の決まりを色々聞いたり、インスタントラーメン奢ってもらったり、色々聞いて初日終了。

その後、一週間程度メガドライブをする日々が続く。。

「何かおかしいぞ??」
と思いつつあまりにも現場の話がないので、会社の担当者へ連絡。
っていうか、徒歩30分ぐらい離れた本社?会社?へ直談判へ。



いわ

自分「既に入社して一週間程度経過しますが、まだ仕事はないのでしょうか?自分よりもさっきに入社しているメンバーも現場がないようですが、その方たち含めて一斉に入れるような現場が早々出てくると思えないのですが。。」

会社「まだ、紹介できる現場がないんですよ。。基本的に経験者を希望する現場が多いので少しハードルは高いですが、そういう現場もない事はないので出てくればすぐに入って頂きますよ」

自分「近しい時期にそのような現場のあてはあるのでしょうか?」

会社「・・・・・・・」

言わずもがな、不穏な空気を感じ取った。

しまいには、「会社の営業しないか?(テレアポ)」とかまで言われだして、
ぶっちゃけ焦った。(当時は、営業職というものはノルマに追われ過酷な物であると思っていたので、絶対にやりたくないと思っていた)

ただ、現場が無い限り仕事も始める事が出来ないわけで
その場で、現場が無い限り支障のない範囲でバイトをする事の許可をもらい退散した。
なにより家がある事が最重要課題だったので、ぶっちゃけ家さえあれば何とかなると思っていたが、決定的にこの状況に無理がある事態が判明する。

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