あらすじ
10代の頃の私は病んでいました。大好きなラジオ番組の人達に会いにいこう!と東京行きを決意(2泊3日)。
したのですが・・
おわかりの通り、コネもツテもない私に会う術なんてあるわけがありません。
それでも当時の私は東京に何かあると信じて、東京にくれば何かが変わると信じていました。
東京・1日目
天気・曇り強風。
浅草周辺をウロウロする。神社に行き凶を引く。落ち込む。
気分を落ち着けるべく、ふと寄った公園のジャングルジムの上によじのぼり空を眺めていると

おばちゃん「何か見えるの?」
と犬の散歩をしているおばちゃんが、話しかけてきた。
少し会話をする。
おばちゃん「まあ!そんな遠い所から1人でなにしにきたの!」
と横をギャング風のイカツイ外人が通る。
おばちゃんは外人が通り過ぎるまで、外人を凝視している
おばちゃん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
私の方にパッと視線を戻し、
おばちゃん「早く帰りなさい。殺されちゃうよ。(真顔)」
と言い捨て、去ってしまった。
1人公園に取り残された私はその言葉と雰囲気に心が一瞬で凍り、
一目散に宿泊先に戻った。東京は怖い所だと感じた夜。
「会って欲しい。会いたい」とラジオ番組先にメールを送る。返信はない。(泣く)
東京・2日目
東京を彷徨う。何もない。ラジオ番組先にメールを送る。返信はない。(泣く)
『明日で約束の期限、これで何もなかったら、私はなんのために来たんだろう。』
東京・3日目
東京の求人誌を手に取る。握りしめる。
実はバックの中に履歴書を入れていた。。

上野公園につく。
もう自分だけではどうにも出来ないくらい心細く、おかしくなるぐらい不安だった。
『誰かに話かけよう。悩みを相談しよう。』
周りを見渡す。と 目のあった占い師のおじさんがニヤリと笑い、手招きする。行くべきか迷うが、その台に貼付けてある値段表を見てやめる。。
『どうしよう どうしよう ここでなにもしなかったら?ここで「助けてください」と叫んだら誰か助けてくれるかな?』
心臓がドクドクしている。
ふと横を見ると男性が立っていた。
リュックにはアニメ風のフィギュアやバッチが付いている。
『よし、この人に話しかけよう。』そう決意し
「あの・・」と言った瞬間
?「お嬢ちゃん、仕事探しているのかい?」
と逆方面から声をかけられた。
振り返ると汚れた服を着た。おじさんだった。