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13/9/1

本当にあった話「会社」

Image by Olia Gozha

私が以前社長をしていた会社の社屋での話です。
 
そこに会社を設置したのは、テナント料が安い事と、持ち主が東京の弁護士さんで社会的に中立であること、仲介してくださっている不動産屋がとても良い会社であることが決め手でした。かなり古い2階建ての貸しビルです。1階には電力会社のキュービックル(変電施設)が入っており、1階に2社、2階に弊社を含め3社が入っていました。

 
さて、入居したての頃は電源スイッチやタップがとても古いタイプで、会社の機材を組むのに適していなかったため、大幅な電気工事をさせていただきました。また、部屋の間仕切りが全く無い状態でしたので、部屋の間に壁を立てたり、エアコンを増設したり、雨漏りが止まらないため大家さんに天井を直してもらったり、トイレの水が止まらずにあふれ出してしまったり、野良猫が住み着いていて、あたり一面猫の糞尿のにおいで満たされていたりと、まぁ、安いだけのことはありました。
 
借りていた部屋のうち、南側に窓のある採光が良い明るい部屋の東半分だけは入居したてのころから、なんとなくドンヨリした雰囲気が漂っていました。ある晩、深夜まで独りで仕事をしていると「カチッ」「パキン」という音がします。周りを見渡しても何もありませんが、古いビルなのでネズミくらいいてもおかしくないし、野良猫も巣食っていたのであまり気にも留めませんでした。
 
そのうち、毎日深夜までの仕事でぐったり疲れていた私は、ヤフオクで買ったばかりの中古の白い大きなリクライニングチェアーでうたたねしてしまったんです。するとその日から、悪寒と吐き気がとまらず、数週間前から痛いなと思っていた筋肉痛がみるみる酷くなり、ついには出張で東京に出向いた際に駅の階段が上がれず、その翌日にはコンタクトケースの蓋を空けることも出来ない程握力が低下してしまいました。
 
仕方が無く某大病院にいって検査を受けたところ「ウイルス性筋肉炎」と判明。「本来はこの病気にかかると起き上がれず、救急車で運ばれて、そのまま半年くらい入院なんだけど、なんであなたは歩けているんですか?」と医者から質問される有様でした。結局どこでひいたのかは判らぬまま専門の抗生物質で直りました。
 
それから1ヶ月ほどたち、新しく入った社員がおそるおそる言いました。「社長の座っている席の位置ですが、変えたほうが良いと思うんです・・。今のままでは病気になります。というか、北東の方向に神棚とか置いて"抑えた"ほうが良いです。」彼はスピリチュアルな感覚 があるということで、常に数珠の腕輪をしているのですが、おふざけでなく大真面目で言うんです。

すると、驚いた事にたまたま一緒にいたボランティアスタッフの方も「そうです、実は変な人と思われるとあれなので黙っていましたが私も霊感がありまして、以前から気になっていました。この会社は"何か"がいるので、とにかくお奉りしたほうが良いと思うんです。」と言いだしました。

二人が言うには、「何か」が会社の南西の方向から私が座っているあたりを通って 北東の壁に消えて行くということで「通り道」になっているといいます。それが私の健康や生活に非常に良くないと言うのです。そこで、ホームセンターに行って小さな神棚を買い、榊と塩と酒を奉りました。
 
その効果なんでしょうか、それまでのじめじめというかドンヨリした雰囲気がなくなり、明るく爽やかな感じになりまし た。気のせいといえばそうかもしれませんが、とりあえずそれから「事務室」で何かが起きたりすることは無くなったのです。

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