きっかけは、海外から難民というかたちで日本に移り住み、大変な環境の中で出産・育児に挑む妊婦さんに、我が家の子ども達が使っていたものの中から、彼女達が必要としているものを譲り受けていただく日を作ったことから。
行政の方々と連携を取りながら外国籍の妊婦さんたちのサポートに携わっていらっしゃるくぼのやさんという方が、豊島区南大塚にあるAnkurまで車で荷物を受け取りに来てくださるとのことで、私と同じくお譲り出来るものがあるからと巣鴨からAnkurまで歩いて来てくださった、巣鴨の町会長を務めていらっしゃったこともある田崎さん。
無事に支援物資としてあれやこれやを譲り受けていただいた日に田崎さんが、
『うちの妻が最近ずっと肩やら腕やらあちこち痛いって言ってて、未花さんのところへ連れて来たいけど、エステサロンっていうと、なかなかハードルが高いような気がしていてね』っておっしゃったんです。
分かるなぁ。
身体のケアのプロになって15年、『エステ』っていう言葉に良いイメージを持つ人もいる一方で『何か健康や美について一方的に理論や理想を押し付けてきそう』とか『高い商品もどんどんオススメされそう』とか、実際にそう思っていたという人たちにも沢山出会ってきた。(アートの分野出身で多文化ファミリーで、周りに色んなタイプな人たちがいるお陰で美容の世界ばかりじゃない視点が常にあるからかもしれない)
実際にエステにも色々あって、とことん寄り添ってくれる場所もあるのだけど。
とにかく。
エステという言葉にはあまり良いイメージを持っていらっしゃらなかったはずの田崎さんからなんと、『うちのかみさんの右肩から腕にかけての痛みをみてみてほしい』とご連絡があり、ご夫婦揃ってきてくださることに。
嬉しい。
う、嬉しい!!
やってきたことと、そこに込めた想いが伝わって『未花さんのところになら』と大事な奥さまを連れて来てもらえたのが嬉しくて、絶対に笑顔にしてお返ししてみせるぞ!!と気合いが倍になりましたとも。
いざ、サロンにやってきた奥さまの身体を見せていただくと、腕を上げようとすると痛みが走り眉間に皺が寄り、これ以上は腕が上がらず、辛くて力が抜けてしまうっていう、限界がきていた右腕と肩だったのですが、ハンマー整体で、手根骨から肩にかけて、順に捻れと変形を戻しながら痛みの原因を整えました。
その結果。
うふふふふふ!
腕が!上がったー!!!
ヤッターーー!!!!!
痛みから解放された、元通りの動きが出来るようになった奥さまの笑顔と、それを見守る田崎さんの笑顔がたまらない。
これが、Ankurの原動力。