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13/8/20

人生の半分を株式投資に費やした話

Image by Olia Gozha

きっかけは、友達の誘い。

高校時代に友人が突然、「株をやってみる」と言ってきた。

聞き慣れない言葉だったのですぐ調べ、お金で会社を買うことだということを知り、凄く興味が湧いた。次の日に初めて地元の証券会社に行って、証券会社のお姉さんに口座開設から何から聞いた。

バイトやらお年玉やら貯めていたお金、20万ほどで口座を作り株式投資人生がスタートした。

まさかここまではまるとは当時思ってもいなかった…。


自分の知りうる範囲でやろう

オンライン証券もまだ普及しておらず、インターネットを使う機会もなかったため、情報を得る方法がない。たくさん売れれば株価が上がり、売れなければ下がるということだけは知っていた。何を買ったらいいかわからなかった。最初の半年はただ証券会社に通う日々だった。

「好きな会社を買おう。」

好きな会社=自分が最も知ってる会社という結論に至り、スクウェアというゲーム会社を買った。それからは暇があればゲーム屋に行き、ランキングを調べたり、ゲーム雑誌の「ファミ通」のランキングやタイトル発売予想を見たり、自分が出来る範囲で調べた。

売上が危なさそうだと思ったら売り、安くなるまでひたすら待った。当時は、執行する手数料も1%とだいぶ高かったため売買のスパンも最低数ヶ月と長かった。

石の上にも3年。人生で大きな転機。

ITバブルがはじけ、悲惨なマーケットだった。映画事業の失敗なのでスクウェアも悲惨な状況だった。それでもこの会社には価値があると信じて見続けた。

そんな中、株人生での最初の大きなイベントが訪れる。

2002年10月。受験勉強も本格化して予備校近くでランチ帰りにふとテレビを見た。

そこには、



ゲーム会社のスクウェアとエニックスが合併。



は?なんだそれ?

やべーーー!!株価どうなんだよ!!

もちろん、急騰。興奮した。

その一方で、この会社と決別する時が来たのだとも思った。価値があると思うモノが合併ということによって別のモノになるのだから。


そして同時に進路を理系から経済に移そうと考え始めた。


余談ではあるけど、当時はネット環境もあまり整っていなくリテラシーも高くないため、努力によって得られる情報の価値が今より非常に高かった。高校生ながら、情報=資産の公式が完全に成り立ち、また自分なりの企業価値という概念を形成していったと思う。

受験が終わる頃、投資資産は100万に到達していた。



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