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13/8/14

小市民がラスベガスに行った話-第二話- 「タラップを走る」

Image by Olia Gozha

ラスベガスの宿泊先はWynn Las vegasというとこで、それはそれは豪華なとこだった。僕のような小市民には完全に場違いだった。しかしそれはそれで良い経験になった。

楽しかった数日はあっという間に過ぎ、帰国の日となった。

ラスベガスからサンフランシスコを経由して成田というルート。まずはサンフランシスコに向けて飛行機は飛び立った。

飛行中、やけに機体が揺れる。心の奥底では「鉄が空を飛ぶなんて信じられない」と思っている僕はドキドキしながら「早くサンフランシスコに着かないかなぁ」と念じるしかなかった。

しかし到着時刻が迫っているというのにモニターに映る現在地はサンフランシスコからは遠い場所にあった。「あれ?これ大丈夫?」と少し心配になってきた。結局サンフランシスコ空港に到着したのは、成田行の飛行機が離陸する寸前だった。

「これ、まずくない?」と慌てて乗務員さんなどに掛け合い、タラップを特殊車両で移動したり、ダッシュしたりしたものの、僕達が乗るはずだった飛行機は目の前で虚しく離陸していった。途方に暮れた。どうしたらいいんだ・・・。

英語が話せるメンバーにお願いして航空会社の人と話してもらった。航空界社の方も理由を理解してくれたらしく、無料でその日の宿泊先と翌日の飛行機の手配をしてくれた。とりあえずホッとして、その用意してくれたホテルに向かった。

ホテルは2階建てで、映画とかで見かける「田舎のホテル」な雰囲気。部屋に入ると最低限のものしかない。さっきまでラスベガスの高級ホテルに泊まってたので、そのギャップが凄かった。しかし、奇妙なことに、やけに落ち着くのです。超居心地が良い。海風が気持ちよいし、側を流れる川もきれい。ベッドに横たわり「やっぱこれくらいが落ち着くな」と笑った。

午前中だったので、みんなで近くのTargetに行った。日本で言うところのジャスコみたいなもんかな。田舎のショッピングモールで買い物したり、ジャンクな食べ物を食べたりして楽しかった。夜はホテル1階のジャンクなレストランで食事。みんなお金を使い果たしてたので僕が払った。ここでカジノの勝ち分は全て無くなった。

翌日無事に飛行機に乗れて、日本に帰ることができた。成田でドルを円に替えた。出発時とほとんど同じ所持金だった。「タダで楽しめた!」と喜んだ小市民であった。

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