top of page

人生の醍醐味 257 エイガス博士

Image by Olia Gozha

257


昨夜はおまかせメニューでつい食べ過ぎてしまったが、 運良くぐっすり眠り、5時50分に目を覚ました。


人生の醍醐味という文章の整理整頓をなんとか終えて、部屋の外に出てみると、しとしとと雨が降っていた。


午前中は外に出るのを諦めて、 エイガス博士の書物をじっくり読む事にした。  雨のためか涼しい。 ロビーの暖炉には、火が赤々と燃えている。 


その側に座り、原書に目を通した。 普通の小説と違い、医学博士の文章だけに、のんびり亀さんのようにゆっくり読み進めた。


内容の本筋は、私が昔から考えていた事に近いので、親しみを込めて読み進めた。 


現代人はせっかちで、サプリメント、マルチビタミン類、加工食品を良く口にする傾向があるが、 多くの医学文献資料を参照しながら、エイガス博士は、サプリメントやビタミン錠剤を「あまり飲むべきではない。」と言う意見のようだ。 


現代人は容易く、「市場戦略の罠にはまりやすい傾向がある。」と、博士。 


例外は特殊な身体の持ち主の場合、サプリメントビタミン錠剤を必要とする場合もあり得るようだ。


読書に疲れたので、 ホテル内を隈無く歩き回ってみることにした。  1日一万歩をこなす為にも必要な散歩だった。


正面玄関のある母家の一階は広々としたロビーで、小さな図書室と東側に大きな食堂がある。 2階には客室が数室と教室もどき部屋があった。


母家の両隣の2棟は、2階建ての客室が続いている。 四方を見回しても、 高い建物は皆無だ。  


消防車、パトカーのサイレンも全然昼夜聞こえない。小鳥の声と虫の声、 人間の声も寂しくない程度に聞こえるだけで、 団体客もなく、いたって静かだ。


客室へ行く廊下には、猫とアヒルの彫刻が飾ってあった。


渡り廊下の両側は、外の空気を深く吸い込める。 ゲアフィールドと言う本物のおとなしい猫が、開け放たれた窓辺に座っていた。


生まれて初めて会った私が撫でても逃げなかった。 老齢の猫ちゃんのようだ。 ホテルの猫だけあり、客扱いに慣れているようだ。


昨夜の食べ過ぎ解消のため朝食を抜いたので、少し空腹感を覚え、足は自然と食堂に向かった。 12時から昼食のサービスが始まると言う。


本を読みながら、15分程待たせていただいた。

食堂はガラ空きで、外は雨。


昼食後外を見ると薄日が差し始めた。 朝から続いていた雨がようやく止み、ホテルの庭園をゆっくり歩き回った。  


ホテルの外側はホテル所有の牧場があり、ホテルの泊り客は、指定された牧場内の遊歩道を歩き回れる。


馬が私の姿を見て近づいてきた。 離れた囲いの中にロバ達もいました。  ヤギの小さな群も広い平原でのんびりしていて、平和な雰囲気が気に入りました。

←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page