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希望者が多くて、うれしい悲鳴をあげながら、B クラスの初授業。 このクラスは今の所
二人の参加で、漢字は違うが同名のハナさん達だ。
授業を始めて、まず気が付いたのは、偶然二人とも英会話は初級に近い。 教える側からすると、英語力が似通っている方が教えやすいと思う。
ハナさんa は 7歳の男のお子さんがいる40代らしき方で、タイ国にある日系企業で働いた経験がある。観光でヨーロッパ数カ国も行った事があると言う。
ハナさんbは、7年ほど前にホノルルに日本から
来た方だ。 ホノルル在住の人と結婚、子供がいない。 アルバイト的に時々仕事をしているという。
二人とも私が無料英会話教室を開設した事にびっくりしている。 お金で動く資本主義社会で、無料などとは何か裏があるのではと思っても不思議はない。
でも、当方としては、至って単純な理由だ。
79歳になり、何とか生活の目処もつき、特に金銭を必要としない身分になれた。
間違わないでください。 何も大金持ちになったわけではありません。 私の人生全ては労働者階級で、 中産階級の底辺に何とかへばりついてきただけです。
断捨離を完了、ミニマリスト的生活を自分から選択したので、食費と少々の小遣いが有れば、いたって満足できる人間に変質してしまったのです。
もう一つは、長い人生を余裕をもって振り返る時間がたっぷりあり、何と幸福な人生だったのだろうと感謝する気持ちが日に日に運良く増してきています。 その感謝の気持ちを態度で示したくなっただけなのです。
英語力をつけるため、私も長年四苦八苦してきた経験を活かし、これから長年、米国でたぶん生活をする事になっている、日本生まれの方々に少しでも役立てれば、光栄だと思い、英会話教室をバランティアで始める事にしたのです。
実際広告を出してみて、 反応の良さに私自身がびっくりしているくらいです。
年齢を考慮に入れ、週3回、授業時間を90分と設定しました。
これから第一回を開く予定の水曜日のクラスの希望者が多く、木曜日と日曜日のクラスに分配していこうと考えています。
二度ほど、教室を開いた結果、これから徐々に生徒さんとのつながりが深まる可能性も多く、
楽しみが増えました。
東海岸在住中に出会う事の少なかった30、40、50代の日本生まれの方々に、定期的に会える事になりそうです。
思い返してみれば、 27歳の時、 初めて米国の地を踏み、 4年間、家族共々日本生活を楽しんだ以外、観光で母国に何度か帰国したものの 合計40年以上、 米国生活を続けた私には、日本生まれで、米国生活が割と短い人々に会うのは、とても新鮮な気持ちで、 私にとっても勉強になる事が多いと思います。


