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人生の醍醐味 250 中近東

Image by Olia Gozha

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運良く、10年近く前の事ではあるが、 地中海と北アフリカ団体旅行に、偶然、参加した事があった。


何でも、インターネットで聞ける時代になり、アルゴリズムのお陰か、ある日突然中近東の音楽のオンパレード。


いつもと違うことをすると、自分のエネルギーが増えるような気持ちになれるので、 じっくり中近東の音楽を傾聴してみた。


西洋資本主義の本家本元の首都で長年生活していたため、西洋の文化にどっぷり浸かった生活をしてきた。


トルコ訪問中、スフィ(Sufi)音楽と舞を見る幸運に恵まれた。 中近東の回教徒の中でも、より神秘主義の色濃い宗派で、男性が白い長い衣装をまとい、クルクルと回転しながら、宗教的高みに達する宗教的活動の一部を見せてくださったのだ。


大自然界は植物、動物、鉱物であれ、多種多様である。 当然、人間界も自然の一部であるから、多種類の人種、宗教、文化がこの地上に存在する事こそが、自然な成り行きだと思う。


所詮、短い人生で、 全ての人間界の文化、宗教などを知ることは不可能ではあるが、 退職した今、現役時代に見つけるのが難しかった自由時間が有り余るほどある。 利用しない手はない。


中近東の音楽は、私の耳に中近東の心意気をリズムとメロディで伝播してくれているようだ。


砂漠での生活を経験した回教徒の人々。 地中海周辺都市の歴史は、回教徒とキリスト教徒の争覇戦が長年続いた場所でもある。


現に、昔、回教寺院のあった場所の上に、キリスト教会が建っていたり、 古い教会の跡地に、大々的な回教寺院が建っていたりする。


宗教的争いは、人間界の宿命なのかもしれない。 インターネット、人工知能、生命工学、ナノテクノロジーなど、技術の進歩は驚くほどであるが、子供時代から叩き込まれた文化的価値観や宗教観は、21世紀が五分の一終わった今でも、人間の心を鷲掴みにしていて、争いが世界中でくすぶり続けている。

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