top of page

人生の醍醐味 240 海軍将校

Image by Olia Gozha

240


ホノルルで、偶然、米国海軍将校さんに無料で、日本語を教える機会に恵まれた。


背の高い青年Kは、アナポリスにある海軍兵学校卒業生で、 曽祖父を含め、四世代海軍将校であったと言う。


偶々、同じ建物の住民で、住民用掲示板に、 「日本語教師を求む。」という、掲示があり、暇人の私が反応したのだ。


現在はホノルルにある、海軍の軍港に停泊中の戦艦に勤務しているが、 来年は、海軍を退役、奨学金を獲得して、中国へ留学する予定だ。 


将来は、民間の国際企業勤務を希望しているようだ。 国際金融機関に勤めて、近い将来富裕層に属したいようだ。


イギリスのオックスフォード大学の、ローズ奨学制度をモデルに、2016年、中国の北京にある精華大学で、国際情勢学の修士号を取得するための全額奨学制度が設立された。


K君によると、これからの時代は、ローズ奨学金制度より、「シュワルツマン(Schwarzman) 奨学金制度の方が重要性を増す。」と、考えているようだ。


その学生募集要項に則って、書類を作成中であるが、 その一部に、現在習っている日本語教師のビデオ映像も、大学願書に同封するそうだ。


私の映像は精華大学の審査員の目にも触れるらしい。  


まだ、米国の東海岸にある首都近郊に住んでいた頃、知人の一人が公立高校で、長年、日本語教師をしていた。 そのクラスの助手役をたのまれ、半年ほどその高校に通った事があった。


2003年頃の事だったが、 その日本語教師は嘆いていた。 「中国語を習いたい学生が増え、日本語を学びたい学生数が目立って減り始めた。」と彼女。


27歳の前途洋々たる米国人は、未来を見据えて、大学院は精華大学を自ら選択したようだ。


彼は父親の仕事の関係で、10年近く実際に香港に住んでいたので、中国語が話せる。


漢字が読めて書けるので、 日本語習得も、普通のアメリカ人より早い。  


一人の青年の選択からも、これからの21世紀が 彷彿と目に浮かぶようだ。

←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page