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人生の醍醐味 222 自分の内面

Image by Olia Gozha

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自分が自分の看護師になる事にした。  ただ、はたと困った事に気づいた。


本人である私は当然、日々年を取り、身体も徐々に弱まる。  という事は、私こと看護師も弱くなる。  


となれば、 自分の行動範囲を抑えたり、 身体の調子が良い時を上手く選んで、食料、水など、日常品の買い物をする必要がある。 


自分の体力、意欲が比較的しっかりしている日に、上手に行動する事が、自立生活継続の秘訣になる。 


波の様に、 元気な気分と、力が出ない日があると想像するので、 比較的元気な日を、最大限利用する必要がある。


今まで以上に、自分の内面、体力などに、心を集中させ、即、行動を起こす勇気を持たねばならぬ。


それと同時に、元気である日は、その幸運さを最大限に生かして、その日に何がしたいのか自問自答しながら、自分の小さな夢を実現、達成感、満足感を味わう事も大切だ。 


それが、原動力になり、自分の地上における生活を、より有意義で充実したものにする可能性が増える。 


誰でもそうであるが、私は初めて、自分の高齢化に直面している。


 人により、高齢化を直視する時期は違う。 私の場合は78歳で、否応無く、年齢を心底意識し始めた。


ある意味で、 最近まで、 数字上の年齢は忘れた訳ではなかったが、身体が健康であったためか、 あまり年齢を意識しないで済んだ。  


早いか遅いかの違いで、所詮、人間は自分の死が近い事を、直感で感じるのが自然だ。  


森の中に、象が群れから、自主的に離れて行く現象と同様、人間も本能的に、自分の死が近づけば、第六感が働くのだろう。


「覚悟は出来ているか」と、自分に確認。

運の良い事に、仕事の関係で、アフリカ大陸、ヨーロッパ、南北アメリカなど旅して回れた。  


殆ど、病気らしい病気もせず、高齢者の仲間入りができた事だけでも、幸運だった。


食べたいものも十分食べた。 多種多様な人々とも知り合いになれた。  


英語を長年勉強したお陰で、 イスラエル出身の歴史学者が書いた本の、英文翻訳書を読めた。


偶々、昼食時、隣に座ったドイツ人女性と、人工知能、ロボットなどに関する意見交換を、英語で談笑できた。


ホノルルに住み始めて早4ヶ月。 日本から遊びに来た人とも話ができる。


宮崎県にある、民間企業で働いている40代始めの女性, 秋分の休暇を利用してのひとり旅。


明日は日本に帰国との事。日本の大きな保険会社の派遣で、7年間も中国で仕事をしていた国際派。


太陽が沈み、辺りが薄暗くなり始めたので、二人揃って早足で、ホームレスがたむろする歩道を通過した。



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