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人生に偶然は付きものだ。 久しぶりに公演会の始まる二時間前にハワイ大学構内に到着、ゆっくり大学校内を歩き回った。 「今日の予定歩数である1万歩の8分通りをこなしてしまおう。」と、考えたのだ。
アジア太平洋諸島踊り祭りのプログラムでは今日は韓国の踊りを満喫できる。
12人程の殆どはアジア系の顔であったが、 一人だけ、背丈は完全にアジア風であったが、顔は白人系だ。 しかも、どうもその方が韓国踊りと音楽の指導者のようだった。
夜10時過ぎ、 公演会は終わり、運良くバス停がケネディ劇場の目の前にあったので、バスが来るのを一人で待っていた。
劇場前で公演後の一時を楽しんでいた人々もほとんど車で帰ってしまい、劇場前の明かりも消えた。 ホノルルは運良く夜遅くまでバスが運行している事実を知っていたので、 落ち着いて静かにバス停に立っていた。
すると、韓国踊りの指導者だと思しき西洋の女性がバス停に近づいた。
バスを待ちながらもまたバスの中でも我々は、会話を楽しんだ。
偶然、 彼女は東海岸にあるアメリカの首都ワシントンD.C.に隣接するバージニア州の郊外から、今回の催し物に参加するため、ホノルルに来たそうだ。
「私も、メリーランド州側ですが、ワシントンD.C.近郊に長年住んでいました。」と、私。
「踊りと言う芸術だけで生活を営む事は難しいので、普段は弁護士事務所勤務です。」と彼女。
夜遅く、バスの中から外の様子を見る事が難しく、話は中断、彼女の降りるバス停が来たので、
別れた。
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