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人生の醍醐味 186 自分の時間

Image by Olia Gozha

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「人間関係が大切だ。」と言う、大前提がある。 私もそうだと思い、私なりの努力もしてはいる。 


生まれて初めて、後期高齢化に属する人間になり、 ある時期からは、一人でいる時間が多くなるのは、この時期の宿命であると思う。


それならば、 反対に、無理に「人間関係、人間関係」と気負わず、 大自然の中で、ゆったり自分の時間を最大限に楽しむのも、一つの方法かもしれない。  


元々、 自己分析してみると、 一人の時間が好きだった。 


誰も知る人のいないホノルルに、ポーンと飛んで来たのも、海や空を十二分に眺めていたかったからだ。 


東洋思想の中に、瞑想と言う概念がある。  大自然の中で、一人でゆったりしながら、 空をずーっと眺めていたり、 海を見ながら波の音を長い間聴いているのだって、私は瞑想の一種ではないかと思う。 


最初は雑念が頭の中を去来するが、 しばらくすると、 自分が大自然の中に、溶け込んでいるような気持ちになる事もある。


もう、恨み辛みも、心のどこにもないと言う心境だ。  


むしろ、このような平和な時間を持てる事に、心から感謝したい。 



ホノルル生活では、 普段着の単純な衣類で十分だ。 観光客のように、 着飾る必要性もない。 


人はホノルルの生活費は高いと言う。 でも、アメリカの首都の郊外に住んでいた人間からすれば、どっちもどっこいと言う感覚だ。 


ホノルルでは一部屋の生活であるから、 光熱費も安上がり。  車の運転もやめたので、 駐車代、ガソリン代その他大いに節約できる。


何十年と、主婦業もしてきたので、 料理もそこそこ自分でもできるので、 節約ムードは簡単だ。 


今更貯蓄も必要ないので、 年金その他の収入だけで、欲さえ出さなければ、 心地よい生活が可能だ。


長年仕事が出来たことも、私は感謝している。たまたま健康に恵まれ、家族の理解があったから、続けられた。 


子供時代に、嫌と言うほど込み入った人間関係に苦しんで来た分、人生の後半ぐらい、淡白な人間関係を、良しとする気持ちも強いのかもしれない。 


最新技術のお陰で、書物を読むように、 日本に住む人々の心境の一部を知ることができる。


また、私のように海外生活の長い日本生まれの方々の気持ちも、ほんの少しであるとは思うが、身近に感じられる今日この頃だ。

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