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人生の醍醐味 185 散歩

Image by Olia Gozha

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ハワイで、一年間も同じ所に住んでいると、いつの間にか、予定が安定してくる。 序破急ではないが、 ちょっといつもと違う時間割にしてみる事にした。


1、2、3月あたりは、どの時間帯に散歩しても、あまり問題が無いが、 4月、5月、6月と、日を追うごとに、 日中歩くには、太陽の光が強すぎる。


熱中症の心配が頭をもたげる。  自分の年齢だけは、完全忘却というわけにはいかない。


午後5時半過ぎから、歩き始める習慣が、いつのまにかできていた。  それを破るため、今日は起きると直ぐ、ピアノの練習を少しして、散歩に出かけた。


今夜はちょっと予定が入ったので、 夕方の散歩時間が十分なさそうだ。  1日の歩数を、午前中に三分のニ程済ませておこうと、思い立ったのだ。


早朝、といっても、すでに朝の7時半であるが、散歩をしている人は多い。  太陽はもう既に高く上っているが、海からの風が、まだ涼しいのが幸いだ。


同じ所を歩いても、朝と夕方では、何となく雰囲気も違い、新鮮な気持ちになれる。


40代から、家の近くの自然遊歩道を、歩き続けていた事は、正解だったと思う。 仕事でも良く歩き回った。


30年以上の歩き歴がある。  我が足どもも、歩きに慣れているらしく、今のところ、全然文句も言わない。


頭脳の方は、 散歩を特に喜んでいるようだ。 五感を通じて、大自然を感じるのが嬉しい。


最近は、朗読を聴く事にはまっていて、日本文学、学者の講演などに耳を傾けている。  運良く、集中力はまだ十分あるようで、 数時間が直ぐ過ぎてしまう。  


朗読を聴く事の良さの一部は、部屋の掃除をしたり、料理を作りながら聴ける事だ。お腹が空けば、食事をしながらも楽しめる。


でも、 朗読とピアノ練習は、運動量が凄く限られてしまう。  それを補うためには 、散歩は欠かせない必需品なのだ。  


頭の疲れを癒して、大自然の中に自分を放り出し、心を自由に泳がせると、不思議と勉強の疲れも消えてしまう。


波の音が優しく心を撫でる。早朝の小鳥たちの声も元気が良い。  海風が優しく皮膚を撫でて行く。 幸せ感に包まれながら、歩き続けた。

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