top of page

人生の醍醐味 173 テリー

Image by Olia Gozha

173


ミートアップ(Meetup)を通して、今日、4月4日、月曜日10時半に、 「テリー S 」と、名乗る人物に会った。


私が主催しようとしたミートアップが上手くいかなかったので、諦めたのだが、 テリー Sが連絡して来て会いたいと言う。


ミートアップのオーガナイズの仕方を教えてくれると言う。 Sさんと言う名前から、日系三世だろうと勝手に想像してしまった。


母親が中国系で、父親は沖縄出身との事。 テリーは「沖縄で生まれた。」と、本人は話した。


沖縄県出身の方の名前は、大方沖縄的苗字が多いものだが、 日本の本土にやたらと多いSさんと言う名前にちょっと不審感を覚えた。


本人の話を要約すると、ニューヨーク市に長年住み、大学院卒業後、 精神科医になったが、ピクセルと言うコンピューター技術の操作で、誰かが、処方箋に何百枚も署名した。


その書類を使い、精神薬でもある麻薬の取引で多額の利益を得た罪で、5年間も刑務所に入っていたそうだ。  


出所はしたものの、 精神科医の免許は取り上げられて、 前科者であるため、どこも真面目に彼を雇ってくれない。


家族でさえ、彼自身は誰かに陥れられ、騙されたのであって、 自分はそんな事をしていないと言っても、 誰ももはや信じてくれない。


闇市で、処方箋薬が高く売られているようで、

誰かが、お金に目が眩み、コンピューターを悪用操作して、大金を手にしたようだ。


私は、 真実のほどは全然わからない。 テリーが完全な犠牲者かもわからないし、退職者に近づいて、お金を強請るつもりなのかもしれない。


断捨離を決行し、ミニマリストの生活を選択した私の心境は、複雑な事象に関わりたくないと思う。


テリーに会い、お喋りをした後、 また、いつものように一人で海辺の散歩をした。


会ったばかりの時に、初期の英語を日本から来ている方々に、無料で教えていると話したので、 彼は英語を教えるのを手伝いたいと言う。 


法律上の問題を抱えている人を、英語を私の元で習い始めた人に、紹介するわけには行かない。


嘘をついて、 93歳になる従姉妹が倒れ入院、独り住まいの人なので、急遽日本にしばらく滞在することになり、バランティアの英会話クラス全てをキャンセルしたとテリーに伝えた。


今週の木曜日に彼もクラスに参加して、英語の練習相手になる予定だったが、万が一彼が姿を現したら、 私の嘘はばれてしまう。  とは言え、彼の現状を知った今、私の生徒さんを紹介できぬ。


ホノルルの景色が、今日はとても新鮮に見える。

←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page