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人生の醍醐味  164

Image by Olia Gozha

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ホノルルでの生活は快適だ。  空に感謝したい。海に心から感謝したい。 


午後3時以後は、「読書もユーチューブを通しての講演を聞いて学ぶ時間も終わり」と、自分に言い聞かせて、 ゆっくり木陰で、海をぼんやり見続けるようにしている。


この時間はとても貴重だ。  学びのために消耗したエネルギ-を再燃させる機会なのだ。


学んだ後だから、その反動でのんびりする時間を、意識的に作り出すことも大切なのだ。


ホノルルに来たばかりの頃は、当然現在より3年半も若く、早く土地勘を自分の中に叩き込みたくて、 無我夢中で健脚に任せて歩き回った。


また、 ホノルル市営バスも乗り回し、路線を覚えた。


間違いなく一刻一刻歳を取る事実を認めて、出来るだけ自分が住むことになったホノルルを、詳しく知っておきたかったのだ。


海風が好きだ。 海風が優しく皮膚を撫でてゆく感覚が嬉しい。 


ハワイの太陽は私には強すぎるので、 散歩は夕方から日没後が多かったが、身の安全を考慮して、早朝の散歩に切り替えたばかりなので、 身体はまだなれていない部分もあが、時間の問題で徐々に朝型に変われると思う。


ホノルルの別格東大寺で地元の退職したばかりの地方公務員が説明してくれた。


「ハワイで生まれ育ったが、現在は以前より犯罪が増えたことが残念だ。」と言い、「昔は空き巣に入る泥棒はときたまいたが、 現在は主が在宅中でも、堂々とピストルを振り回して、強盗に入る時代だ。」とのこと。


失業者が多い事や、収入の多い仕事が減り、最低賃金の仕事では、家賃の高いホノルルでの生活は苦しい。 


観光客が本土から、外国から、押し寄せる天国のようなハワイではあるが、現地人の生活は、必ずしも楽ではないのだ。


本土で長年働き、退職後ハワイの気候に魅せられて、ホノルルに越してきたが、生活の期間が長くなるにつれ、ホノルルの複雑な事情も少し判明し始めた。


 



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