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人生の醍醐味 161

Image by Olia Gozha

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21世紀は、ストレス社会とも言える。 AI(人工知能)、コンピュータ サイエンス、情報化社会、合成生物学、ナノ テクノロジー、脳科学、その他、全ての面で進歩が激しく、 生身の人間は急激な変化に追いつけない場合が多く、ストレスが蔓延している社会になってしまった。


時代の流れに乗り遅れそうになると、 どの人も心配になり、不安にさいなまされる。 その結果、感情が不安定になり、 身体全体がストレスに晒されてしまう場合が多い。


米国の首都近郊に、長年仕事の関係で住んでいたが、 夫婦共々、何とか中流の生活維持のため、あくせくと身を粉にして働きまくった。  


自分がストレスに長年晒されていたことさえ気づく余裕もないほど、社会から落ちこぼれないよう全力投球していた。


運良く、根が楽観的であったためか、 75歳まで自由業を続けて、 生活費の足しにと、素人下宿屋もどきも、10年近く続けていた。


夫が60歳で、 家庭医から認知症と診断され、 ジョン ホップキン医学大学で、再度認知症の診断結果が出た時ほど、ストレスに晒された時はなかったと思う。「お先が真っ暗になった。」と思ってしまい、身体中が緊張してしまった。


何とか山あり谷ありの15年が過ぎて、 夫は施設で亡くなった。 徐々に悪化する認知症であるから、 私も十二分に時間をかけて、「老後のおひとり様生活を何処で、どのように過ごしたいか。」を、自問自答する時間があった。


夫の死後、 かねてから徐々に家を売るため、家の中を整理し、修理も重ねていたので、不動産屋に家の売り出しをお願いすると、一年後その家は売れた。


寒さに弱いと自己判断をしていたので、 気温の温暖なホノルルを最後の住処として選択、実行に移した。


長い人生で、 多くのストレスを抱えていた時期も多々あったが、 今はストレスを感じるような問題点もなく、 心地よい日々を過ごしている。



人生はいつ何時、再度ストレスに晒されるかは本人もわからないが、心配する事もストレスの元であるから、今現在、ストレスが無いと言う事に感謝しながら、海風を楽しんでいたい。  

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