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人生の醍醐味  146

Image by Olia Gozha

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身体を健康に保つためには、栄養バランスが取れ、しかも、出来るだけ新鮮な食べ物を口にする事が大切だ。 同時に食べ過ぎず、少食過ぎないことも重要だ。


勿論、その栄養バランスは、当然、心の健康にも大きく影響を与える事は自明の理だ。


心の健康維持の場合は、食事以外にも、重要な要素が多いように思う。


人間は、漢字が示すように、「人との間」と、書く位であるから、人間関係が良好である事が、心に良い影響を与え、ぎくしゃくした対人関係の中ばかりにいると、いつの間にか、心が病んでしまうことさえあるのだ。


心は、考える入れ物の一種でもあるから、多種類の書物を読み、心に刺激を与え、考えを深めることも貴重だ。


現代のように、 ユーチューブなどで、 多くの講演会を聞くことも可能な良い時代である。 好奇心を常に刺激する事こそ、「心の健康を保つ秘訣の一つである」と、信じている。


とはいえ、心の入れ物に、わんさか知識を詰め込み過ぎても、 その入れ物が壊れてしまう危険もある。  何事も、ほどほどこそが大切なのだ。中庸の精神を忘れることは愚かである。


心の健康保持法は、当然人それぞれである。 私の場合、音楽を聴いたり、 自己流であり、しかも下手ではあるが、夢中になりピアノを弾いている時は、心に心地よいマサージを施しているような効果がある事を発見した。


刺激が多すぎる21世紀は、 ますます、心の健康保持のためにも、 瞑想の重要さが見直されている。


ホノルルに移住して、初めの3年間は、海の地平線に沈む夕日と、夕暮れ時の空と海の色彩の変化を楽しむため、また、日中の直射日光を避けるためにも、夕方から、一万歩を目指す散歩をしていた。 私は「野外を歩く事も一種の瞑想である。」と思う。


以前より、治安が少し悪化しているため、高齢者が一人で夜歩く事の危険に関して知人達の忠告もあり、 遅寝遅起きがいつの間にか習慣化していたのを、早寝早起きに転向した。


経験を通して言える事は、自然の中にゆったりと時間をかけて自分を置く事が、心の健康に大きく貢献している事を悟った。


海のお陰で巨大な空を、いつまでも見ていることができる。 遮る物もなく、地平線を長い間見ながら何もしない時間も、心のために重要である事に気づいた。


海辺近くの公園には、古い大木が、無数の枝を自由自在に伸ばしきっている。  そっと、その木の下に立ち、大木の幹にそっと触れ、大木から気をいただく。 


有り難い。自然と感謝の気持ちが湧いてくる。 全てに対する感謝の気持ちこそ、心の健康保持の妙薬に違いない。



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