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人生の醍醐味 109

Image by Olia Gozha

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普通、診察後医者が患者に処方箋を出すが、 ちょっと想像力を発揮して、自分が自分に対して処方箋を出してみた。


コロナも下火になり、やっとだいぶ元の生活が戻ってきた。 けれど、誰にとっても同じであるが、二年間は長かった。 


コロナ中の生活が、いつの間にか習慣化していて、新たな予定作成は思ったより難しい気がする。


疫病中は、断然一人で過ごす時間が多く、人間には習慣性があるのか、それが日常化していた。


少しづつ、新しい予定表を作って見るのは、自分に対する処方箋を出すようなものだと思う。


でも、二年間は間違いなく過ぎ去り、 高齢化も二年進んだ事実に直面している。


人より遅く完全に退職した分、頭では自分の年齢をわかっているつもりであるが、最近まで身体の支障もあまり感じなくて済んだ分、 自分が、「毎日歳を取っていると言う単純な事実にさえ、目を瞑っていた傾向がある」と、思い当たった。


生まれたての赤ちゃんも2年経てば、 しっかり母親の周りを走り回る事ができる位成長している。


高齢者の場合は、二年前に難なくできた事も、二年後、身体の老化を感じてしまう場合も多いのだ。


自分への処方箋を書くぞ。  できない点を強調せず、 まだまだ一人でできる事が多い筈だ。 


できる事に全精神を集中して、呪文のように、「まだ呼吸ができる。 何と有り難い事だ。」とか、「まだ、何でも美味しく食べられるのは有り難い。」とか、「携帯電話の文字もメガネ無しで読め、書物も読め、文章も書ける。何と有り難いことだ。」と感謝したい。


今日も、「一万歩程歩ける」とは、素晴らしい。高齢化した今は、自分の能力を、一つ一つ挙げて褒め称えて良い。


海辺近くの生活を選んだ自分を褒めて良い。 お陰で毎日が快適なのだ。


人生の最後に、新築のコンドを選んで良かった。全てが新しく、掃除も楽なのだ。


今、わたしに出す処方箋は、 「ゆっくり焦らず、この地上での生活を満喫せよ。」と言う事だろう。



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