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人生の醍醐味 104

Image by Olia Gozha

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一人の人生を深堀したくなるのも、人間の習性だが、 グーと大きくでて、宇宙の創生、いわゆる、ビグバンから振り返って見るのも、心を刺激する。  


大宇宙的観点から見ると、この地球など小さな星の一つに過ぎない。 


その地球上の、70パーセントを占める海の一つである、太平洋のど真ん中にある、小さなオアフ島で、毎日を目一杯楽しんでいる私の存在。 


あまりにも小さすぎて、宇宙からは見えない。人間の頭の中に去来する悩み等、海風がサーと吹き飛ばしてしまう程度のもの、なのかも知れない。


人類の歴史だけに絞っても、一人の生涯など、瞬時に過ぎない。  東洋思想では、先祖代々うんぬん的考え方もある。


本当に、ネアンダルタール人や、ホモサピエンス人時代から考えると、何と無数の人間が、この地上に瞬時現れては消えていった事か。  


まるで、シャボン玉が舞い上がり、 破裂して消えてしまうようなものだ。


それこそが自然な事なのだ。 とは言え、考える葦である人間は、全ての事象に喜んだり、悲しんだり、怒ったり、悲観したり、しばしば、自分の人生の明暗に、振り回されてしまう傾向が強い。 私も然り。


でも、ちょっと考え方を変えて見ると、生まれてから、100年近い年限を、 21世紀のような大変革の時代、「どう生きて良いのか。」と、考え込んでしまうのも、至って人間的行為だと思う。


先輩や先人が、そう易々とすまし顔で、生き方に関して、アドバイスなどできない時代が、到来したのかもしれない。


最近は、十二分に時間があるのを利用して、英語の朗読を聞きまくっている。  西洋哲学、西洋史、西洋文学、心理学、中国史、経済学と片っ端から聞いている。


西洋と言う学問体系が、古典から現代まで、ガッチリと出来上がっていて、 西洋圏以外の文化圏の学問が、対等に入り込む隙間が少ないと感じてしまう。 


西洋の理論と言う煙に巻かれてしまい、なかなか、文化的差別を払拭するのは難しい。


東洋も、回教圏も、長い歴史があり、素晴らしい先人が無数にいたが、 現代社会は西洋文化を中心に回りすぎている。


現在、西洋文明も十分学び、東洋並びに回教圏の文化、学問を修め、西洋と対等に理論的根拠を明らかにしながら、 東洋圏も回教圏も、独特の素晴らしさがある事を、本気で納得させるのは、至難の技だ。  


短い人生で、 所詮、第二言語である英語を征服するだけでも、下手すると一生かかってしまう。  


若い頃、海外に出て学べば、 ネイティブとほとんど同程度に話せる人も出て来るが、今度は自国の言語が覚束なくなる場合も多い。


戦争という手段を使ったり、 植民地主義を標榜して、西洋は他の文化圏を見下す事が習慣化して、それが歴史として、次世代に次次と引き継がれて行く。  


大英帝国時代があり、7つの海を支配した時期もあり、カナダでも、原住民の子供達を親達の文化から隔離して、英語を強制的に教えた。


そのような現象は、オーストラリアでも米国でも起こった事だ。 世界的現象であったと言える。


大自然を見ると、多種多様な植物動物が生息している。  人間界も多種多様な人種、文化、価値観があるのが、自然なのではなかろうか。 


文化圏の番付を決めるのではなく、お互いの違いを尊重し、お互いから学び合う心の余裕が、人類に広がるのはいつなのだろう。  


資本主義に特化し過ぎると、自然破壊が加速化してしまう。  その上、貧富の差も拡大傾向にある。


中産階級が弱体化して、ほんの少数の大金持ちと、99%が貧困層で成り立つ社会の到来も遠くないのかもわからない。

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