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人生の醍醐味  96

Image by Olia Gozha

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もともと、断捨離も終了、人生の終焉を十分覚悟して、天国へ行く途中、ホノルルでにちょっと立ち寄っただけだから、 78歳になった自分が、いつ病いに侵されても、今更ジタバタするべきではない。


昔むかし、薬に敏感に反応し易い私は、帝王切開で出産後、血液を薄める処方箋を貰ったが、それが効きすぎ、救急車で入院、米国では珍しく、一ヶ月もの入院生活を送った。  


日本から来て、一年未満で、米国の院内菌に対する抗体が無かったため、重症化したようだ。アメリカインディアンの経験に、類似しているとも言える。


しかも、子供時代を、祖父母と生活していた上、祖母が大の医者嫌い、西洋薬を嫌がって、せっせと煎じ薬を煮ていた。それを身近にみて過ごした影響もある。 見事な薬嫌いが、出来上がってしまった。


祖母は、現代医療を無視、自分の信念通り、独断で自分の健康維持に努め、96歳で亡くなった。


大好きだった祖母の感化か、アメリカに合計40年以上住んだが、サンフランシスコ、ニューヨーク市の中華街に行くと、煎じ薬を買い、土鍋で弱火で煮詰めて、漢方医の指示通り飲んだ。 



やっぱり、ホノルルに越して来てよかった。椰子の木が海風に揺れている。 2月でも花は誇らしげに咲いている。


ホノルル全体が、健康維持ホットスポットのようだ。  思えば、78年間も、たいした病気もせず、 仕事にも専心出来たし、焼き物、ピアノ、読書、散策等、十二分に楽しませていただいた。


常套句であるが、残り少ない最後の貴重な人生、できる範囲で、思いっきり味わい尽くしたい。



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