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人生の醍醐味  66

Image by Olia Gozha

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お一人様の時代がやって来た。  21世紀に入り、はや21年。 大家族制度、核家族、離婚、再婚、お一人様と、多種多様な人生を選択出来る時代だ。  


大家族制度には、 大家族制度独特の良さも当然ある。 


祖父母の家で、内孫として育ったお陰で 少し大家族風生活の断片を、子供時代に経験できた。 


例えば、祖父が、 私が5年生の時に亡くなった。 


当時は、祖父母の家で、お坊さんが出張してきて、 お仏壇の前で葬儀を行った。 


祖父母の親戚縁者が集まり 女性は皆んな、台所で精進料理を作った。 


ある叔母様は、一升瓶から直接、日本酒を湯呑みに注いで、ごくごく飲みながら、料理を作っていた。


12畳間と10畳間を仕切っていた襖を外し、にわか大広間にして 箱膳を前に、大勢が亡き人を忍びながら、 飲んだり食べたり。


11歳のわたしには、まるでお祭りのような、はしゃいだ気持ちになってしまった。  


おじいちゃんは84歳で亡くなった。 21世紀の人間から見れば、「もうちょっと生きられたかもしれない。」と、思うかもしれない。 

   

でも、当時は「長生きしたおじいちゃんが、あの世に旅立った。」というような、ムードだった。


大きな出来事があると、親戚中が集まり、手分けして手伝った。それは素晴らしい利点だ。


けれど、同時に、親戚間には、人間関係の混み入った複雑さがある。 


それを取り除いたのが、核家族と言う概念だろう。  


愛する者同士、自分たちが気にいるような家族を、自分たちだけで、自由に作り上げてゆく良さもある。 


ただ、一度夫婦の間に、何らかの亀裂が生じると、 離婚してしまう場合も多い。 


米国では、 離婚が増えた分、再婚者も増えている。その結果、複雑な家庭が多い。


だけれども、離婚に懲りて お一人様の生活を選択する場合もある。  


勿論、 年老いて、最愛の夫、あるいは妻を亡くし、 お一人様生活に突入した人もいる。


わたしの場合は、75歳で夫が病死、気がつけば、わたしも立派な(?)お一人様になっていた。



3年近く、お一人様生活を満喫して、人生の最終段階で、ゆっくり大自然に触れている。


現代機器を最大限に利用しているので、毎日が心が踊りたくなるほど、楽しいい事に気がついた。


法律に触れるような悪行をしなければ、 誰の目も憚かる必要も無い。 


子供時代は、育てて頂いている身分であるから、親の意向を無視できなかった。  


夫がいれば、 どんなに立派な人格の人であっても、相手の意向を常に気にしながら、 意思決定をする必要もあった。  


今は、自分が自問自答するだけだ。 「したいの、したく無いの。」、「食べたいの、食べたく無いの。」、「行きたいの、行きたくないの。」と、言った具合。



勿論、 高齢者の部類にとっくに入っているのであるから、いつ病に倒れるかは誰も予測できない。  


でも、不思議と私はあんまりそのような事を考えないで、毎日を過ごしている。


ハワイ州ホノルルには、創業120年になる、歴史のある日系人用の病院まで、完備されている。 


約150年前、明治の始めに、150人の日本人が、はじめてハワイに移民として、入植した。


それから、30年ほどして、最初の入植者も、当時としては高齢化、医療施設の必要が生じ、有志の涙ぐましい努力で実現化した。


その医療機関の、ほとんどの医師、看護師、医療検査技師は、日本語と英語を話す。 


私の家庭医に相当するお医者様は、日本生まれで、米国の大学で医学部を卒業した方だ。 


長年、ホノルル在住のお医者様だ。 まだ、必要度が低いため、顔合わせは一度きりであるが、安心感はある。 


これから、毎年、最低一度は、健康診断をしていただける。


素晴らしいハワイの気候を、毎日楽しめる今は、日々がとても充実している。


何せ、幸せホルモンと言うセラトニンは、 ホノルルのように、太陽をふんだんに浴びられるところでは、 体内で活性化されるそうだ。


それゆえか、昨日も、今日も、満足感が私を満たしてくれている。 「これ以上の幸運はないのではないだろうか。」と、思える自分は幸せ者だ。


皆様も、COVID-19がいつか退散したら、 是非、是非、ハワイの経済のためにも、遊びに来てくださいね。  


これからも、大勢の日本の方々と、作文交換を続けたいと思っております。 今後もよろしくお願いします。




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