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人生の醍醐味 15

Image by Olia Gozha

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人生道中で、色々な人々に出会った。 でも、人生の第四幕目で出会う人々は特に貴重だ。


長い人生で築いてきた心を、全て見透かされてしまう可能性が多く、本音の自分が出やすい時期だからだ。


過ぎ去った幼少期、学生時代。 社会人になり、家庭をきずき、子供も独立、夫は病死、後に残った私は、ホノルルで、新生活を始めた。


知人、親戚、友人もいないホノルルで生活を始め、数人の人と会話を楽しむ機会が増えた。


「広大な海を、毎日見ていられる自分は幸せだ」と思う。


真っ青な空の雲の形が、ゆっくり変化してゆく様子を見上げている自分。


樹木の多い海辺の公園の木陰に陣取り、 ホノルルの優しい風を、身体全体で感じているのが好きだ。


木の枝で、野鳥の声。 その声を無心に聞いている。 平和な時間が流れて行く。 


新しい知り合いの人数を、少しづつ増やす工夫をして見ている。   


自分から働きかけないと、 人間関係を濃厚にはできない。 努力をせずほっとけば、孤立してしまう。


若い頃は、 若さが武器になり、 人を惹きつける事もそう難しくはない。 群れやすい年齢だ。


日本では後期高齢者と分類される年齢に達してしまった今、自助努力で真剣に人間関係構築の努力を始めた。


物質の断舎離を完了、また、遠方に自主的に引越した関係もあり、過去の知り合いとも、ある程度距離ができてしまう。


新地では、「新地での人間関係をゆっくり編み出してゆきたい。」と、私は考えるようになった。


人生の第四幕目で出会う人々は、 当然、私の人生の第一幕、第二幕、第三幕を知らない。 


その分、 ある意味で「自由に自分を演出し易い立場にある。」と、言える。


「人はそう易々と変わらない」という考え方も有れば、「努力次第で、自己改良も可能である。」と言う考え方もある。


米国の東海岸から、太平洋のど真ん中にあるオアフ島に飛んできた私は、自己改革するベストチャンスのような気がして、 日夜努力中である。

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