"今日のラストナンバーは、80年代からNYザシティ!"
それは私が選曲した。
その数時間後、9.11の映像をみて心が壊れてしまった。
その前から、一部リスナーさんからは
"ネリエ さんが話した事が数日後、ニュースになりますが、予知能力でもあるのでは?"と言われていた。
たぶんあります。
目に見えない事がわかるぶん繊細すぎて
9.11から壊れた心のまま、
ある日の仕事帰り、路上のコスモスを眺めていた。
ふと自動販売機をみあげたら
「船旅行」というポスターが視界に入った。
ラジオでは何が伝えたいのかわからない。
究極、自分が目立ってちやほやされたいだけなのかと悩んでいたほどだ。
世界を旅行すれば
もっと伝えたい事や大切な事を知れるだろうかと考えて乗船を決意した。
しかし、3ヶ月の地球1周後、日本に戻る頃には、
世界の悲惨な実情を想像を超えて知ってしまいノイローゼになっていた。
地球環境や貧困や軍事について、
現地の人と文化交流の経験もした。
マーシャル諸島では、現地のおじいさんの話を聞いた。
おじいさんが子供の頃、
島で核実験が行われた。
そして避難させられた先で軍人に踏みつけられて
自身の育った島の上のキノコ雲を見せつけられたらしい。
私は文章や言葉がクリアに映像で浮かぶから相当苦しかった。
それでも船からは贅沢なほどとびっきりの満点の星空を眺められた。
心に星の宝箱を持てたぶん
逆に
おじいさんが見せられた悲惨な現実は生涯忘れないと心に誓った。
そして伝えようと決めた。
だからオリジナル曲"我々は宇宙人である"
の歌詞には宇宙人も核兵器はいらないから
億万光年遠い場所に・・地球から運び出すという歌詞にした。
名曲すぎてNHKみんなのうたから声がかからない。
世界旅行を終えて帰国後、世界の問題を抱えてノイローゼになった。
それでも立ち上がる為に、資格の勉強をした。
無知は罪ぐらいに思い込んで
机の前に
「悔しかったら勉強する」と紙に書いて貼っていた。
日本は海外よりセーフティーネットがしっかりしているので
ファイナンシャルプランナーや年金等の資格を取得。
年金の資格を活かし金融業界で働いたけれど、
ADHDの特性で先輩とうまくやれなくて、
社内で騒ぎをおこしてクビになった。
だから会社を訴えた。
あっさりお金が頂けた。
しかし自分の傷みに値段がついた日、精神が崩壊した。
そこから這い上がるのに10年かそれ以上がかかった。
数年前、再び芸能事務所に入った。
タレントの才能があるのか、坂上忍さん、ロンブーのあつしさん、
凄い方とトーク番組で共演を果たせた。
しかし事務所には「音楽の天才」と言われていた。
今、どこへ向かっているかというと、
音楽をつくりたいし作っている。
いつぞや精神科に入院した時、個室病棟で「ここから出せー!」と
全声量で声で叫んでいる人たちに向かって、
もっと大きな声で歌を歌うと静まった。
自分の音楽は必要とされていると実感した。
そして、精神科から退院したくない、生きる希望がないという人でも
病棟のカラオケ時間には、テレサテンを歌っていた。
その人は女性。
運転中の車のアクセルを踏んで
山道の崖から飛んで死のうとして失敗したらしい。
人は死のうと思えた時、たまたま音楽を聴いて自殺を辞める人もいる。
そういう話はリアルに沢山聞いた。
歌に自分の人生の投影をして客観性を持つ事でまた元気にもなれる。
これをカタルシスや昇華ともいう。
毎回毎回、命をテーマに曲をつくるわけでもないけど、
「時代の飢餓に命中した歌」を、
「人の心に響く歌」を、
「100年後も愛される歌」を、
つくり続けたい。
崖に飛ばなかった女性が、そんな死に方をしなくて良いように
いつか私の歌に出逢って欲しい。
生きる事が苦しかった日々、いわゆる霊感なのか
宇宙から耳に音が流れて
"さよならの10年間"が流れた
(歌詞)
人生なんてねけっこう残酷で
誰もが被害者になりすまし
人を憎むことを覚えて
生きる深さを知れた(アレンジver.)
私は「今」を生きる
2019 春 (2022.5 諸事情で前半削除)
我々は宇宙人である YOUTUBE
https://www.youtube.com/watch?v=HkJRSTyS8KU


