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脳ミソの崩壊が止められない自分のための介護日記

Image by Olia Gozha

アルツハイマーの母を介護し始めて5年が経った。もっと長かったように感じていたので、書類を確認してまだ5年しか経っていなかったことに少し驚いた。

 母とは二人暮らしで、他に同居の家族は居ない。徘徊もあり、ほぼ24時間、母から目を離すことが出来ず、健康な人間と話をする機会がほとんどない。新しい話題は全くないので、毎日同じことばかり繰り返し話し続ける。使う語彙は年間を通して数十種類くらいしかない。

 言葉を忘れてどんどん思い出せなくなってきた。

業者さんや介護施設のスタッフさんと話していても、会話の内容を正確に把握できない。日時などの時間的情報がイメージできない。日常の手続きでボロボロとミスをする。小説を読んだりアニメを見たりしても、登場人物の名前が覚えられない。登場人物の名前が覚えられないのでストーリーがわからなくなってきた。

 

自分がバカになっていくのを止められない。

 

何かしなければと考えた末、リハビリのためにこの日記を書くことにした。

 

 


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