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13/8/7

誰にも言えない秘密の仕事を始めた19の秋

Image by Olia Gozha

風俗という仕事



私は、それから毎月の家賃が払えなくなり、途方に暮れていました。


精神的に逃避癖があるのか、私は友人(元カレ)の家によく行ってました。

仕事もせず、ただ友人と遊ぶ日々。

不安をかきけすように、色々な夢を語り合いました。


それでもやっぱり、家賃からは逃れられず、払ってほしいと連絡がありました。


それから東京へ戻り、私は偶然ネットで目にしたのが、この仕事でした。


詳しく説明すると、制服のコスプレを着てホテルで男性とあれするお仕事です。

ホテヘルなので、本番までは禁止(法律上)ですが、途中まではします。

そのとき、誰にも秘密にしてたのですが、なんでも本音で喋っちゃう友人(元カレ)には、言葉の内容、雰囲気でバレてしまいました。(最終的には私が口をすべらせたってやつですw)


その友人は当時の彼氏ではないのですが、日々仕事やめてくれ、とか精神的にきつい、というメールが耐えなかったです。

正直、私もそんな冷たい人間にはなれず、その言葉に振り回され、仕事を休んでしまったことも多々ありました。



それでも、お金のために私は続けていました。

実は15、6くらいの時から、いつかこの仕事をしたいと夢見ていました。

しかし声がでないのは変わらず、お客さんとコミュニケーションはほぼ皆無でした。


人より性欲が強いのか、寂しがりやだからか、私はよく聞かれるのですが、こういう仕事に抵抗感は全くありません。


むしろ、生き甲斐や、達成感に満たされて、それでお金ももらえて、とても充実していました。


ちょっと生々しい話になりますが、お客さんがいけなかったり、最中でアラームが鳴って終わってしまったり、そういうときはちょっと残念だったりしましたが、それ以外は楽しかったです。


しかし、意思疎通ができないため、痛かったり(心身ともに)、すこしきつくても言えなかったりしました。

そのため、日々痛くなっていき、我慢の限界にきて私はその仕事をやめざるを得なくなりました。


きっと、その痛みがなかったら、いまでもやっていたでしょう。



また、途中風俗雑誌に載ったり、風俗雑誌の表紙になったりしたので、お客さんの勢いも増し、スケジュールもハードになり、お客さんも色々な方が増えて、雑誌に露出し出したからか、ある掲示板に書かれて、こいつは喋らない、もしかしたら日本人じゃないかも?とか、接客最悪だ、マグロだ、顔はいいけど性格最悪、と書かれたりしました。


そういった様々なことが重なり、私はこの仕事を続けられない、と思いました。

一人で抱えていました。






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