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クリスマスにお年玉をもらえる仕事

Image by Olia Gozha

気づけばクリスマスがやって来た。


うちのスタッフも

クリスチャンは25日はお休みをとる。

そして25日は

ある人たちにとっては

お年玉の日でもある。


ドアマンだ。


ニューヨークでは

ドアマンビルと言われる、

コンドミニアム(分譲マンション)がある。

日本でも最近同じようなビルが増えていて、

ビルの中にジムがあったり屋上があったり、

ラウンジがあったり、と色々な設備があったり、

受付がいたり、お抱えの修理業者がいたり、

そして中にはビルの出入りにドアを開け閉めしてくれる

ドアマンがいるやつだ。


そしてこのビルで働く人たちが

お年玉をもらえるのがクリスマスなのだ。


例えば僕が住むビルには、

・専属のハンディマン(修理人)

・ドアマン

・受付

・マネージャー

・掃除人

の人たちが合わせて10人いる。


一人あたりのもらえる額は、

20ドルから100ドル程度と相場が決まっていて、

例えば僕が住むビルは126の部屋があるから、

1部屋から20ドルもらえたとして

合計、一人最低2252ドル!の臨時収入となる。


すごいお年玉だ。


クリスマス前になると

必ずドアマンが親切になるというのは

どこのビルでも言われるあるある話で、

この日を意識しないドアマンはいない。


僕も最初は

「200ドル痛っ」

と正直思っていたが、

今では、ありがとう、と言って渡せるようになった。


毎朝5時に走りに出るときも、

マイナス5度の寒い中、

ドアを開けて待っていてくれるし、

「Dragonパッケージ届いてるよ」

と覚えやすい名前だからか、

ちゃんと名前も部屋番も覚えてくれている。


感謝する時だな。


さて、ニューヨークはもう一度ロックダウンがささやかれてきた。

それに備えて補助金も出ることが決まったようだ。

うちのビルもこのコロナ下で

家賃が2600ドルから1700ドルまで

下がった部屋も出て来ている、

もちろんこんなのこの10年で初めてだ。

そもそも下がったことが初めてなのだ。


こういう大変な時だからこそ

改めて人に感謝することが大切だなと思った

クリスマスイブであった。


メリークリスマス。


と書いたところで

今インド人が明日はクリスマスだから

来週にしてくれと連絡が。


「クリスマス痛っ」


いつかはこれも

お年玉と同じで、感謝できる日が来るのだろうか。


ヒンドゥーのインドまで広がってるのか、

すごいなクリスマス。

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