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僕らはホームレスにさえなれない

Image by Olia Gozha

毎日朝、同じ時間に同じ場所を走っていると

ちょっとした違いにも気づくようになる。


雪だといつも同じ時間にボクシングしてる人たちも休むんだな。

雪かきの人たちは朝早いんだな、そしてタバコ率高いな。

日の出の時間が遅くなってきているな。


等々。


そしてもう一つが、

ホームレス増えたな、だ。

正確にいうと

ホームレス増えたな、だった。

これは季節が暖かくなるとよく気づく。

じゃぁこのコロナ期間はめちゃ増えそうに思うが、

それが今年は増えてないのだ。


コロナになり、

世界が経済危機に直面している、

ニューヨークの30%以上の人が

家賃を滞納していると言われる中、

ホームレスは増えない。


考えてみれば、

一人でも僕らの周りでホームレスになった人は

いるだろうか?

一人でも毎日のご飯が食べられなくなった人がいるだろうか?

少しでも氷点下の中で外で寝ないといけなくなった人がいるだろうか?

一人でも家に暖房がない生活をしてる友達はいるだろうか?


僕はいない。


つまりこの100年に一度の危機に直面しても

僕らは生命の危機にさらされる確率はものすごく低いということだ。


お金が稼げなくなったら、

家賃の滞納が許可される

そして補助金が支給される

仕事がまたできるような政策も出てくる

と僕らはとてもつもなくすごい制度に

助けられてみんなで生きていける。

ホームレスだった人たちも

政府から補助金や食べ物の支給が

たくさん出てるのでむしろ生活水準は上がったのかもしれない。


もう僕らには「生命の危機」レベルの

「危機」はなかなか来ないだろうか。

もちろんコロナで生命の危機になってると言えるかもしれない。

でもそれを言うなら、糖尿病で毎年死んでる人の方が多い。


僕らを一番生命の危機に晒してるのは、

コロナでもなく、貧困でもなく、

「砂糖」であることは統計をみれば

否定しようのない事実だ。

裕福すぎて死ぬ時代。

今は貧困より過食で死ぬ人が

多い世界になっているのだ。


じゃぁそんな時代の

本当の「危機」とは何か?


僕らが今意識すべき危機は、

「生命の危機」ではなく、

「燃焼しきれない危機」だ。


やばい、ホームレスになる!

という「命の炎」が消えるような危機ではなく、

やばい、おれ納得した人生おくれてない!

という「魂の炎」が消える危機だ。


これはビビって挑戦しないとよく起こる。


チャレンジして失敗しても

僕らはもうホームレスにさえなれない、

それならチャレンジして、

失敗して、くやしい思いして、

それでも這い上がって、

また失敗して、でも諦めずに継続して、

なんとか目的を最後の最後で達成して、

そしたらもっと強い敵が現れて


って、

まるでゲームのような、

アニメの主人公のような、

目まぐるしく燃えるような生き方をした方がいい。


コロナが教えてくれたことは、

どんだけ危機になっても、

僕らはなかなか死ねない、

ホームレスにさえなれないという、

衝撃的な事実だった。

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