「私がその仕事やるから他の大事な仕事に集中していいよ!」
「大丈夫、これは私がやる!そこまで迷惑をかけられない!」
なんて素敵なやりとりだ。
普通なら、
「ちょっと忙しいからこの仕事やっといてくれない?」
「いやそれはあなたの仕事でしょ。。?
だろう。
なんとこれは今日うちの会社で交わされていた会話である。
そう、うちのメンバーはほんとよく働く素敵なチームなのだ。
でも個人的にはそう思いながらも
僕はこう話を遮った。
「それで目標達成できるの?」
すると仕事を全うしようとするメンバーは言葉が詰まらせた。
そこで僕はこう付け加えた。
「相手に迷惑をかけないけど目標が達成できない、
相手に迷惑をかけるけどチームの目標が達成できる、
どっちがいい?」
すると成果を達成できる方だと彼女は答えた。
良い人であることが、
必ずしも成果を出せるとは限らない。
そしてチームの成果が出せないのに
皆がハッピーになることはない。
つまり良い人であるために全員が不幸になる、
そんなことがこの世界ではたくさん起こっている。
これはLOSEーWINの考え方であり、
最後にLOSEーLOSEという結末に繋がっていく。
日本人は比較的この傾向が強い。
争いは避け、
言いたいことを押し殺し、
自責の精神で耐え忍ぶ。
なんて武士!
ほんと素敵な良い民族だと思う。
でも日本人はこの30年結果が出せていない。
そして日本人は自信を失った。
良い人であることが、
良い結果を生まず、
結果全員が不幸になる。
まさにLOSE-WINからのLOSE-LOSE
他にもそんな例は山ほどある。
良い人であるばかりに、
ビジネスで騙され借金を抱えることになる。
そして家族が家を売ることになり、一家は離散する。
良い人であるばかりに、
全部自分で仕事を解決しようとする、
結果、納期に間に合わず会社は目標を達成できず、
組織は解散せざるを得なくなる。
そんなことが世の中にはたくさん起きている。
良い人=良い結果
ではない。
良い人<良い結果
である。
良い人かどうかは常に結果に基づいている。
全盛期のイチローはマリナーズにとっては
良い人だが、相手チームにとっては嫌な人だった。
それはマリナーズにとって良い結果をもたらす選手だが
相手にチームにとっては悪い結果をもたらす選手だからだ。
つまり結果ありきだ。
チームである以上、
常にチームにとっての「良い結果」を
出せるように協力をして行かなければならない。
足が痛いのに無理にバッターボックスに入る必要はない。
そんな時は無理に頑張る!とは言わず、代打に任せればいい。
それが本当のチームプレイであり、
本当の意味でのWin-WInの関係である。
もちろん、
悪い人より良い人の方が良いに決まってる。
が良い人ほど気をつけなければならないのも事実。
良い人だからその危険性に気づかないからだ。
とにかく、
うちのメンバーはみんな根っこが素晴らしく、
良く働き良い人格を持ってるなと
端から眺めていた1日でした。
あとは本当の意味でのWin-Winを学ぶこと。
やっぱり野球も仕事も負けるより絶対に勝った方が良い