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ビジネスはスマブラだ

Image by Olia Gozha

今日は

今週マンハッタンにオープン予定の

お寿司屋に招待してもらったので

遊びに行ってきた。


ここのアメリカ人オーナーは、

数年一緒にビジネスをやってきた仲で、

このお寿司屋さんの店長もロゴのデザインも

僕らの会社でプロフェッショナルを仲介している。


最近、家では豆腐とほうれん草しか食べてないので、

久しぶりのゴージャスな料理に、

美味しすぎ笑いが止まらなかったのだが、

そんな素晴らしいひとときを過ごしながら、

一つまた不思議な経験をすることができた。


実はここのオーナーと今日再会するまでは、

僕と彼とはかなりWeChat(中国版ライン)で、

言い合っていたのだ。

そして言い合った挙句、

数年温めていたプロジェクト(10件お店を一緒にオープンする計画)が

いきなり白紙になったばかりだった。


そこで交わした最後の連絡が、

「残念だが俺らはこのプロジェクトから抜けると決めた。」

「わかった。俺らは友達であることに変わりはない。それが一番大切だ」

だった。


そして今日の再会。

まるで先日泡と消えたプロジェクトが、

もともと無かったかのように、

楽しく過ごすことができた。


ビジネスとプライベートは別。


これは、言うは易し行うは難しで、

なかなか日本人には馴染みがない感覚だと思う。

日本人は基本的に言い合いすることが少ない国民なので、

一度火がついてしまうとそれで人間関係も最後というケースが多い。


僕もアメリカに来たからこそ、

馴染んできた感覚なのかもしれない、

やっぱりアメリカではよく議論になるから、

特に仕事が絡むと言い合いは日常茶飯事だ。

でもそれはあくまで、

「スマブラ」や「マリカ」で戦ってる感じに

近いのかもしれない。

*スマブラ=大乱闘スマッシュブラザーズ *マリカ=マリオカート


マリカをやってる時は、

相手を赤甲羅でぶっ飛ばしてでも

一位を狙って行く。そんなの当たり前だ。

気を使って、スターを取らず、

1位を相手に譲るバカはどこにいるのか。


それでもレースの後に、

プレイヤー同士で喧嘩になることはない。

なぜならそれはただのゲームだから。


マリカとプライベートは別。


ビジネスも引いて見れば

同じなのかもしれないな、と

今日改めて肌感することができた。


もちろんお金が絡むことなので、

マリカみたいにシンプルには行かない。

むしろ麻雀の方が近いかもしれない。

それでも麻雀で人間関係が終わりにはならない。


麻雀とプライベートは別。


勝っても負けても、ノーサイド。

試合が終わったら、

敵も味方も一緒になって健闘を称え合う。

そんなスポーツも同じ感じなのかもしれない、


スポーツとプライベートは別。


僕はアメリカに来た時は、

ビジネスとプライベートが混在させていたと

今振り返れば思う。

相手が友達だったら、

信用できそうだったら、

はっきり言って赤甲羅をぶつけず道を譲った。

「いいよ、いいよ」と適当に契約書にサインしたり、

なんでもやってあげようと接していた。


でも振り返れば、

それでうまく行ったことは無かった。


ビジネスとプライベートは別。


ビジネスを一緒にやるなら、

八百長をせずお互いに赤甲羅を投げ合うべきだ。

そしてゲームが終わったら元に戻れば良い。


赤甲羅をぶつけないのは

LOSE-WINの関係でしかない。

本当にWINーWINの関係は、

赤甲羅をぶつけ合った先にしかないのかもしれない。


WIN-WIN or  NO DEAL


今回はWIN-WINを本気で考えたからこそ、

最後NO DEALになったんだな。

だからこそ今でもいい関係を保てるんだ。


そんなことが肌に染み込んだ1日だった。

マリカ懐かしいな。

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