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統合失調症の僕が今、つらいと感じている人に声をかけるなら「生きているといいことがあるよ」ということ

Image by Olia Gozha

幻覚、幻聴、妄想はその人にとっての現実です。僕の場合、それらを体験している時は恐怖がありませんでした。後になって思い返したときに怖い経験だったなと思うことがあります。

もし統合失調症の人が妄想で話している時は、聞き手は話し手の妄想が深入りしないような言葉で返すことが大切だと思います。妄想の中にいる本人でもふと現実に戻る瞬間があるから、もし妄想に内容について一緒に考え込んでいくと、現実に戻った時に実際の現実と妄想の差を感じてしまい上手く現実を受け入れられなくなると思います。

希望の持ててない患者はいないと考えています。その希望の大きい小さいはあっても微かであっても、生きようとしています。必要なことは今を大切にすることです。

僕の場合は精神科病棟に入院した時に助かったと感じました。入院は悪いことではないと思います。何もすることのない入院生活では一つ一つやりたいことを書き出していました。例えば外出許可が下りたら外の空気を吸う、地面の感触を確かめるなどです。そんな些細なことでも希望でした。

退院後は本を多く読んできました。その中でも僕にとって効果があったのが、マインドフルネス瞑想とif-thenプランニングです。

マインドフルネス瞑想は仰向けに寝転がって呼吸かお腹の膨らんだりへこんだりする動きに意識を向けるだけです。はじめは30秒でも続けることが大変でした。ただ大切なのは行動を通してよくなろうとすることです。

if-thenプランニングはある行動をしたらもう一つ行動をする方法です。寝る前に布団に入ったら英単語を見る。お風呂に入って服を着たらストレッチをするなどです。これは地味ですがメンタルが安定してきます。詳しくはパレオな男というブログで探していただくといいと思います。

退院してから三年半が経ちました。こうして発信できているのは周りにいる人たちのおかげです。感謝することで痛みも受け入れられて成長につなげられると感じています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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Image by Jukka Aalho

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