昨日書いたSTORYに僅かながらでも見てくれた人がいたようで、なんかすみません
ありがとうございます
今もすぐそばにいるのに一言もしゃべらない妻のいるところで書こうかと思います
こんなときにiPhoneから書けるのは便利ですね
画面覗き込まれなくてすむから
でも問い合わせたら今現在iphoneアプリもなければSafariからstory.jpのトップページ行くと中途半端なスマホ用にレンダリングされて投稿できるページに飛べないの
でもでも見つけちゃった
スマホ用にレンダリングされないページ
ここからならPC用のページなので投稿できちゃう
storys.jpの開発チームさん鋭意制作中だそうですが、この穴塞がずに開発頑張ってください
いらん前置きはここまでにしておいて
俺の記憶の位置で一番古いものってなんだろう
家族構成から行こうか
父、母、兄、姉、俺、の5人家族
古い記憶の中にどうやら犬もいたようだけど(写真もあったし)
いたよなあ、でもいつの間にかいなかった
あの犬とも仲良くしたかったなあ、とふと思ったことも数回
それっきりうちではペット飼ってない
兄とは8才差、姉とは4才差
兄と遊んでもらった記憶はあるようなないような
姉とは歳がまだ近いこともあってか遊んだな
遊んだっていっても姉が親の金くすねて食べ物おごってくれたり、おもちゃ屋で万引きしたりもしてたかなあ
でも姉が小学校あがったら俺はひとりで
その頃うち母親が趣味で手芸屋やってて、お弟子さんなのかな?お手伝いさんなのかな、若いお姉さんが家にいたから、なんか好きって思ってたと思う
店は暇だったとは思うけどその人は暇つぶしに来てたわけじゃないだろうから、相手はしてもらってただろうけど遊んでもらってたのかな?
あんま覚えてないや
近所に一人だけ友達がいたな
時計屋のあきおくん
いつ知り合ったんだろう
なんか小さい時に英会話教室連れて行かれたことがある
自分の周りのことなーんも分からないくらい小さい頃だぜ?
訳わからない言葉で知らない人から話しかけられてみろ
俺わんわん泣いてその日に辞めたよ
そこに居たのかな?あきおくん
兄姉は学校、家に来てたお姉さんと母は店
暇なのは俺だけ
あ、父親書くの忘れてた、会社員だったから会社ね
で暇な俺はなにしてたかは覚えてないが家の中で一人遊びしてた閉じこもり少年
そんなんじゃいけないと思ったんだろうな母親は「あきおくんとこへ遊びに行ってき」って
でも嫌なわけさ
家に閉じこもってそれなりに一人で遊ぶ楽しさを無理矢理作ってきた俺だぜ?
その殻を破って人に会いに行くなんて
あきおくんはいいんだよ
あきおくんに会うためにはあきおくんちである時計屋さんのドアをガラッと開けて暗い店内の隅っこで薄暗い灯りをつけてなんか作業してるあきおくんのお父さんに挨拶しないといけないんだ
いや、恐怖だよ
今にして思ってもその頃の俺にしても、あきおくんのお父さんは怖い人ではなかった
ただ内向的な俺が人に話しかけるという行動そのものが恐怖だった
あきおくん時々うちに遊びに来てくれてたんだ
だからすごくいい人
あきおくんが来てくれたらあきおくんちに遊びに行くのもヘッチャラ
あきおくんすげえんだぜ
うちからあきおくんちまで最短直線コースで行くために人んちの庭通って塀よじ登ってあきおくんちの裏から入るんだ
うちもそうだけどあきおくんちも金持ちじゃない
でもあきおくんちにはうちにはないものがたくさんあった
モノポリーやったなあ、全然意味分かんなかったけど
カセットビジョンあった、知らないかな?昔のテレビゲーム、与作やりまくったな
あきおくんの部屋には大量の貝殻、高知の桂浜にシェルパレスってのがあってそこで大量に買い付けるんだってさ
いろいろ説明してくれるのよ貝殻
俺ね、まったく興味ないの
でも僕の唯一の友達あきおくんが好きな物だから「へー、すごいねー」って
よく遊んだよー、貝殻で
あと切手の交換もやった
切手は俺の時代じゃなくて兄貴が集めてたのを譲り受けたもの
あきおくんもお兄さんがいたから出処はそこかな
価値なんかなあーんも分かんねえから「これダブってるから交換しよっ」ってなんのためらいもなく繋がってた切手を切り取り線で切って交換してた
あとから兄貴に落胆されてたけどね
そうだ思い出した
あきおくんとは保育園が一緒だった
でも俺、保育園嫌いだったんだよな
理由はよく分からないけど行きたくなかった
だから別の幼稚園に変えてもらったんだ
保育園ではあきおくん以外に友達はできなかった
幼稚園に変わって極めて薄ーい感じの、幼稚園の中だけの友達は数人できたっけ
あと初めて女の子の友達ができてその子の家には遊びに行ってた
まあまあ遊んでたんじゃないかな、たぶんお人形さん遊びとかおままごととか
あんなクソ面白くもない遊び、よくやってたものだ
とはいえ、家に引きこもって一人遊びしてた俺からしたらお人形さんもおままごとも直ぐに受け入れられたんだろうな
いや、あれはあれで楽しかったんじゃねえの?
あるとき事件があったのさ
俺、宝物もってたの
家の中から何故かキョロちゃんのチョコボールの金のラベルが出てきたの
(俺が買ってもらったチョコボールだったかな?知らね)
俺うれしくて母親に「封筒ない?」って聞いて、母親もたぶんめんどくさかったんだろうな、そこら辺にあった封筒を俺に渡したの
俺、封筒はポストに入れたら届くんだ、ていう知識はあったから速攻で投函して楽しみに待ってたんだ
翌日母親から封筒帰ってきた、て言われた
ポストに投函するのは知ってたけど、宛先書かなきゃいけないことを知らなかった
母からもらった封筒はうちに来た手紙の中を取り出したもの
だからうちの住所と消印が押されてたものだったようだ
この間違えたことに俺はえんえん泣きながら、家に来てたお手伝いのお姉さんに新しい封筒に住所書いてもらったんだ
そうしてやっとの思いで手に入れたおもちゃ缶
嬉しくって嬉しくって女の子の家に持って行ったんだ
そのとき女の子の家に見知らぬ男の子がいた
女の子のいとこだか何だか
いとこであろうと何であろうと俺にとってはライバルだ
変な空気を感じつつも俺は彼女と彼の3人で遊ぶことにした
クソ面白くもないおままごととかしたのかな
どのタイミングだったか覚えてないけど俺はとっておきの宝物をお披露目した
当然俺は英雄さ
子供ならみんなが憧れるあのおもちゃ缶を当てた男だぜ
女の子も見知らぬ彼も、俺には興味なくておもちゃ缶に夢中だ
ま、まあ、それはそれ
俺は優越感に浸っていた
今日のイベントはもうこれくらいでいいだろうとおもちゃ缶を引っ込めようとするけど2人はまだ夢中
「ちょっと向こう行っといて。いいって言うまで入って来たらいかんで」
純粋無垢な少年だったんだよ俺は
素直に女の子の言うことに従って一人部屋の外に出た
・・・ ?
俺は嫌な予感がした
まだいいとは言われてないが部屋のドアをガラッと開けると、2人は、俺の、あの大変な思いをして手に入れた、スーパー超ラブリーなお宝の中から、世にも珍しい超レアなシールを取り出している
ビクッとしたんだろうね
その瞬間、その超スーパーレアなシールをびりっと、、、破きやがった
こっから覚えてない
俺は怒り狂ったか泣きわめいたか、女の子とはそれっきりだったように思う
小学校も一緒だったけどクラスが違ってたこともあって目を合わせても話さなかったと記憶しているし、小学校に入ったら男子と女子は仲良くしちゃいけない風習だったからどの女の子とも仲良くしてないんじゃなかったかな
宝物壊された記憶は他にもあって、このときの犯人は俺の兄貴
神奈川にいる叔父さんが息子を連れてうちに遥々やって来たときのこと、俺へのお土産ということで当時誰もがテレビで観てたマジンガーZのフィギュアを買ってきてくれた
天井から紐で吊るすとマジンガーの背中に付けたプロペラでくるくる空飛ぶやつ
うちは貧乏だから滅多におもちゃ買ってくれることもなく、しかもめっちゃ大好きなマジンガーZで、さらにそれが空飛ぶんだぜ
嬉しくないわけないじゃん
もう天国
持ってきてくれた人が誰かなんてもうどっか行っちゃって
そんな気持ちのときに兄貴がとんでもないことをしてくれた
フィギュアだから腕とか股関節が動くようになってたんだよね
昔のソフビ製だったから今ほど複雑な動きはできなくても動かせるんだよね
小さい俺にはそのことすらもよく分からなくて、兄貴がマジンガーの脚をクリッと股関節で回して、あのカッコいい日本全国の男子の憧れマジンガーZがアラレもない姿にされたわけ
(文字で伝わるかなあ。内股で脚が左右に広がってマジンガーの股間丸出しじゃんみたいな、いや元からマジンガーの股間は丸出しなんだけど、とにかくテレビではとても放送できないような恥ずかしいポーズ)
もうダメだよね
兄の手から必死でマジンガーを取り返して、早く、早く直してあげなきゃ、待ってろマジンガー、俺が、俺がすぐに
ボキッ
回して動くという仕組みを知らなかった俺は、左右に開いた脚をそのまま下に無理矢理戻しました
マジンガー股関節脱臼です
いや股関節のビニール裂けてしまったので股関節骨折?
ものの数十分の命でした
泣いたねえ
あんまり顔合わしたこともない叔父さんといとこの前で「お兄ちゃんのせいやー。お兄ちゃんがあんなことしたからやー」って
いかん、思い出したらまた泣けてきた
悔しかった
あんな格好させられたことも
俺の無知のせいで壊れてしまったこと
この事件からかなあ、あらゆる取説を熟読するようになったのって
おもちゃの缶詰にしてもマジンガーZにしても、天国から地獄に叩き落とされて、それ以来その2つの宝物への興味は完全に消えた
おもちゃ缶にはシールの他にも入ってただろうに、マジンガーは脚が取れてても空は飛べるだろうに
完璧でなくなったものはもう俺の中ですでに宝物ではなくなった
だいたいこんなとこかな
なんだかんだで歳を重ねれば自動的に小学校に行く
それはまた次のお話