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8年前に出産の素晴らしさや父親の意義をSTORYS.JPで語っていた男が今や離婚して家も売却して、子供との面会を唯一の楽しみにしてるんだから人生ってわからんよねって話。

Image by Olia Gozha

久しぶりに、storys.jpへの筆を取ってみることにした。
過去にちょこちょこと本サービスに投稿していたのはおおよそ8年前。今使っているアカウントは別物になるが、プライベートでは第一子が生まれ、仕事では色々と苦しみながらも日々邁進していた頃だ。

何故、今になってこのサービスに戻ってこようと思ったのか。それはひとえに、当時と比べた今が、当時の私の想像の範囲を明らかに逸脱しているからだろう。

簡単な変遷を述べると、
・次男を授かった
・車を買い替えた
・マイホームを建てた
・離婚した
・マイホームを売却した
となる。尚、マイホームの売却はちょうど本日手続きが完了した。このコロナ禍の中、ローンを完済できる形で売買制約が成立したのは幸運と言わざるを得ない。

8年前の投稿内容はうろ覚えだが、出産への立ち合いや父親の意義といった事をつらつらと書き連ねていたと記憶している。前者については、確かstorys.jpさんが定期的に実施していた記事のピックアップ(youtube)にも取り上げていただいた。あの頃の自身の記事を読み返す気力は、今は無い。

離婚の原因はここでは述べない。が、色々あった。結果として子どもとは毎週会えている。周りの協力あってこその今の環境に感謝しつつ、失った物の大きさは、この先に待つ未来に薄暗いもやのような影を落としている事は間違いない。そして、過ぎた過去への息苦しさと、見据えたくない未来の狭間で、日々悶々と生きている事もまた否定できない。

世の中は大きく変わったが、その一つでも予想ができた物は無い。そして、自分自身の現状を予想できた事も無い。思えばそれは、予想できなかったのはなく、想像しなかったのだ。

今に必死で、週末に休むことを望み、来週・来月・来年に仕事があることを漠然と当たり前だと考えて、結局、自分が何者になりたいか、周りにとって何者でありたいか。それを考えることを私は知らず知らずのうちに放棄していた気がする。

何事にも前向きになれない日々が続き、その中で子どもだけは守らなければという気持ちは抱き、だが、そのために最も今しなくてはならない事の一つである「働くこと」を身体が拒絶する日々(働いているが)。

一体なぜ、こうなった。
次に私がすべきことは何か。

そんな自問自答を、回答を出す前に切り上げる日々がかれこれ半年は続いている。これだけ聞けば鬱か、と思われるだろうが、これはおそらく鬱ではなくて、逃避だ。

自分自身の主体として、子どもたちにとっての父親として、我武者羅に藻掻かなければと思いながら空を見上げ、満天の星を眺めてふと思う。「これだけ小さな自分が頑張って、何になる?」

こんな陰鬱な内心の吐露をfacebookでしても、無駄に周りを心配させるだけ。ただ、どこかに吐き出さないと自分が何を考えているかもわからなくなる。王様の耳はロバの耳然り、吐き出すことで破裂しそうな腹が凹むなら、と思って、storys.jpさん、しばらくこの場をお借りします。願わくば、少しでも私が、ちゃんとできるように。

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