待機消費電力の定義ですが、一般的には「機器が非使用状態、または何らかの指示待ちのために消費続けている電力」を総称しているようです。
この待機消費電力がコンセントから使用される電力需要増大の大きな要因であり、住宅電力消費の約10%を占めると言われています。また、現在進んでいるデジタル化は待機消費電力を増大させる原因の一つになっています。
さて、家庭での総電力使用量の約10%が待機電力消費量(料)として、その絶対数量(料)はどのくらいになるのでしょうか?
2000年8月2日、(財)省エネルギーセンターから発表された家電製品の待機時消費電力調査結果(裏面記事参照)によれば、年間待機消費電力消費量(金額)と節約可能年間待機消費電力消費量(金額)の関係は以下の通りです。
年間待機消費電力消費量(金額)
全消費電力中の待機電力消費量の割合(%)
節約可能年間待機
電力消費量(金額)
日本・単一家庭
398kWh
(9800円)
9.4%
167kWh
(4116円)
日本・全家庭
180億kWh
(4500億円)
9.4%
75億kWh
(1890億円)
日本・全家庭・全工場・事務所
360億kWh
(9000億円)
9.4%
151億kWh
(3780億円)
(仮定:家庭での電力消費量=工場での電力消費量+事務所での電力消費量と仮定し、節約可能割合を同じとする。)
上記の表のように
①家庭での待機消費電力は年間1世帯平均で398kWh(=9800円)に達し、
②家庭での全消費電力の9.4%に相当し、
③その内、42%(=167kWh=4116円)は使用時以外に電源プラグを抜けば節約が可能ということです。
待機電力についての平易な解説が以下のホームページに掲載されていますので、是非ご覧下さい。
https://electric-facilities.jp/denki1/taikidenryoku.html